全起業家が知るべき、ブロックチェーン技術の大切な3点
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
起業家精神はここ10年で上昇してきており、起業家と名乗ることは、誰かが弁護士だと自己紹介するのと同じくらい普通のことになってきています。ことがうまく運べば、誰でも自分のビジネスを開始することを、世界経済の状態が可能にしているのです。そしてブロックチェーン技術の台頭と共に、新種のテクノプレナー(専門技術者と起業家を併せた言葉)が世界経済に登場しています。起業家精神における、成功と失敗の新しい波が来ていますから、ここで取引の基礎にもどりましょう。
ブロックチェーン技術は仮想通貨の成功を代表するもので、起業家が他の多くの産業をデジタル変換できる方法を示しています。今ではクリエイター、デザイナー、エンジニアや他の専門技術を持つ人が、ブロックチェーン技術を自分の分野に適用し、基礎構造の作用のしかたを変えることで、起業家になれる可能性があります。ブロックチェーン取引の基礎は、この分野への参入を検討しているのであれば、絶対に理解しなければならないものです。
ここであげる3つの要点は、起業家精神にのっとるためにブロックチェーン技術で理解する必要があるものです。
1)ベンチャーキャピタル
ブロックチェーンが最も明らかなインパクトをあたえているのは、ベンチャーキャピタル市場です。自分のビジネスを立ち上げるために資本投資にアクセスできるようになることは、そもそも起業家になるにあたって最大の難関の一つです。主要な世界の投資ハブで以外の出身である起業家なら、なおさらのことです。ブロックチェーンはそういう世界に取り組んでいます。新興企業につながる仮想通貨を立ち上げると、資金集めは難しくなります。
ICOまたはイニシャル・コイン・オファリングは、新世代のIPOのです。うまく実行すれば、ICOはすばやく、安価に、効率のよい資金調達を行って、起業できます。ICOの素晴らしいところは誰でも利用できることで、小規模投資家や民間人が、通常の方法ではできなかった投資機会に参入できるのです。35億ドル相当のICOが過去数か月で組織され、大きな需要と供給があり、コンセプトには確実にメリットがあることを証明しています。
2)需要と供給をつなぐ
世界の多くの産業が、仲介業者で成り立っています。銀行、政府から学校に至るまで、他にもっと良い表現がないのでそう呼びますが、中間業者が存在します。ブロックチェーンは、例えばイーサリアムのようなプラットフォーム上で、スマートコントラクトを許可します。スマートコントラクトは近い将来、多くの中間業者タイプの組織を迂回し、重要なプレーヤーとなることでしょう。スマートコントラクトはブロックチェーン技術を使用して、契約と同意書を有効にし、実行し、記録します。
いくつもの業界にこれが多く適用されています。特に人為的ミスが多くの問題の原因となっている業界は特にそうなっており、起業家にとっては参入機会となっています。
3)コミュニティの重要性
ブロックチェーンと仮想通貨の大きな推進力の一つが、ブロックチェーンと仮想通貨が作りあげられたコミュニティです。ブロックチェーンの存在は、それを使用する人たちにかかっています。ブロックチェーンは分散型システムであるため、管理者(正確には銀行ネットワークや政府など)は誰ひとり存在しません。コミュニティが全権を握っているため、中央集権でありがちな汚職やネガティブな操作を避けられます。
ブロックチェーンを基盤とする企業の中には、フィードバックをもらうことから、次年度の企業の方向性を定める新商品の提案まで、コミュニティを使って大きなメリットを得ています。コミュニティが関与すればするほど、ブロックチェーンが強化されるのです。
強力なユーザーベースとコミュニティをつくることは、この分野においてはどの起業家にとっても優先事項であり、成功か失敗かの分かれ目でもあるのです。