株式公開を成功させるために起業家が知る必要がある、3つの重要なヒント

多くの中小企業所有者、またはリーダーがエクイティファイナンス（株主資本の増加による資金調達）の面では、正しい決定を下せる知識が不足していることが、最近の調査でわかりました。市場に参入して、株を公開して、調達できる資金額を増やそうとするのがよいアイディアかどうかを決定できるだけの教育を受けていないか、必要な情報にアクセスできていないかどちらかです。ニュースやテレビでみたことに基づき、よいアイディアだと信じる者は多いものの、実のところ、株式公開にまつわるニュアンスの一部に驚くことがよくあります。こういったことは取引の基礎では取り上げられませんが、ビジネスリーダーとして成功をおさめる上で必要不可欠です。

このように知識が欠けていると、中小企業は、銀行やその他のコンサルティング企業のアドバイスを求めるようになりますが、自分達自身に限界があるため、最善のアドバイスを与えることができないといった事態がよくおこります。商権取引の基礎が企業の上場にどのような意味があるのか見てみましょう。

1) 上場の仕組みと関連市場の研究

多くの人が認識していないサプライズの一つが、上場には費用がかかり、実は安くはないという点です。新規株式公開(IPO)の要件も、その後に継続する上場の要件も、取引場によって異なります。

世界中の複数の国で新たな取引場が開設される予定であり、その一部は、特に中小企業向けのものです。市場によって違うレートが展開しており、すべては地政学的事象と所在地で決まります。自社の事業に適した市場を見つけることが、IPOの成功にとってきわめて重要です。多くの資金調達をすばやく行うのに向いている市場もあれば、成長とプロジェクトのため長期的な資金調達に適した市場もあります。

2) すべてのニーズにあう取引所をリスティング

ニューヨーク証券取引所だけが自社にとって重要な唯一の取引所だと信じる人は多いですが、その考えは事実とは大きくかけ離れています。ニューヨーク証券取引所は一般に、世界的な大企業を取引する場であり、そのため、あらゆる取引所で一番の人気を集めているのです。この実りの多いニューヨーク証券取引所の経験則では、上場の申し込みをするだけでも、年間1,000万ドル以上の収益をあげている企業である必要があります。

他にも、利用できるすばらしい証券所はたくさんあります。たとえばカナダには、中小企業が参入できるすばらしい証券取引所があります。取引所によって要件が異なるということを、必ず覚えておいてください。首脳陣のバックグラウンドをチェックする証券所もあれば、決算書類を見たがる証券所もあり、事業計画を求めるところもあります。多くの証券所がすべてを要件としています。この上場基準は誰にでも適用され、事業の合法性に対する信頼感を与えます。

3) 複数の投資に関与

上場すれば、企業の状況が一変しかねません。特に、IPOが成功するとそうなります。上場による資金繰りがうまくいくと、それを利用して、ベンチャーキャピタリストなどの投資家から資金を得ることができます。上場は様々な投資家の関心を得て、貴社株に投資家が簡単にアクセスできるようにする、すばらしい方法です。

これは営業販売の面でも検討すべき重要な要素です。このことで企業の評判への信頼性が高まるからです。早い段階で、取引所への上場計画を他の有望な投資家に打ち明けるようにお勧めします。投資家がほぼ必ず興味を持つ情報であり、その投資家だけが自社の唯一の選択肢ではなく、他の投資家も株の持分を狙っているというメッセージを伝えることになります。このためには、プレスリリースとホワイトペーパーが特に役立ちます。