あるICOが簡単に詐欺だと分かる4つのサイン
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
Trading101で学んだ経験があれば誰でも、経済ニュースやフィンテック・スペースに注意を払っています。なぜならビットコインがブームして以来、こうした情報はICOのコンセプトに何度か触れているからです。ICOまたはイニシャル・コイン・オファリングは、ブロックチェーンや類似のベンチャー企業の初期段階での資金集めという意味で、フィンテック・コミュニティにおける最新かつ最も素晴らしい方法です。実際、2017年以来ICOで集められた資金額は30億ドル以上になりますから、バカにはできません。
IPO(新規公開株式)などと比べた場合、ICO最大の問題の一つは、規制がされていないことです。総じて、仮想通貨は、大半が規制されておらず、米国における最近の税制法案以外の規制にはそれほど大きな影響を受けず、特に企業に組織されている点で、ICOが詐欺となりやすいのです。これはTrading101がお伝えする仮想通貨の大切な知識ですから、メモしておいてください。
では、投資を考えているICOが実際に詐欺でないことを確かめる、4つの大切な事項について見てみましょう。
1)誰が運営しているのか?
これは大切な質問です。ICOを提供する企業が正確には誰で、ICOをするのはなぜなのか?良い起業家を抱える評判の良い企業は、企業の正体、背景や社史、また企業の目標を明かすことに何の問題もないでしょう。ICOを実施する企業の正体が不明瞭であれば、すぐに赤信号ととらえるべきです。設立チームが誰か、主要投資家は誰か、その企業に結び付いている他の人々はどんな人びとなのかは、絶対に気を付けるべきです。
その企業から、以上の情報にアクセスできないのなら、安全な投資を探したほうが無難でしょう。
2)コミュニティはどうか?
世間をあっと言わせるような成功を成し遂げたビットコインの方法の一つは、過剰にアクティブなコミュニティにあります。ブロックチェーンが存在できるのは、そのブロックチェーンを活動によって維持する、アクティブなコミュニティがあるからにほかなりません。ICO企業がコミュニティ内で尊重され、その構成要素の一部を担っているかどうか調査することは、極めて重要です。仮想通貨コミュニティでの評判がよくない企業(または企業の創設者)には、特別な注意を払ったほうが良いでしょう。
ICOを成功させた企業の多くは、コミュニティ内でアクティブです。なぜなら、決定を下すときや、自社にとって良い方向を決めるときに、コミュニティの意見を尊重するからです。ICOに対して抱くかもしれない疑問や、企業自体の疑問を明確にする上で、こうしたコミュニティが素晴らしい手段となるでしょう。
3)確証
ICOが詐欺かどうかを見極めるために、非常に価値ある情報は、その企業に成功話、レビュー、プレスリリースや他の公的な交流があるかを調べることです。喜んだり怒ったりする顧客がそろってオンラインで意見を公開するため、その企業に対するレビューは簡単に見つかります。プレスリリースでも証言でも、何の評判もないICO企業は赤信号です。
もちろん、初期段階であるために、そうした確証情報のない企業も存在しますが、その場合は開発初期段階で投資する価値があるのかどうか、二重に確かめる必要があるということです。
4)技術的な詳細
ICOで販売されるコインの仕様を正確につかんでおくことも、非常に大切です。良いICOはすべてホワイトペーパー(白書)が公表されており、コインの技術的仕様や、成功へのロードマップの詳細が掲載されています。企業がどの段階にあっても、これは真実です。
このようなロードマップや技術的な詳細にビジネス上の鋭い洞察力を働かせ、こうした計画が本当に実現可能かどうかをチェックする必要があります。多くのICO企業が、未開発、未検査、さらには非現実的なことまで主張しているからです。