仮想通貨が3,700億ドルを超える下落となった4つの主な理由

by Trading 101     7月 16, 2019

1月は仮想通貨市場にとって難しい時期でした。ビットコインがこれまでのところ、最高価格を記録したわずか数日後に、ビットコインとその親戚にあたるアルトコインのすべてが、共に急落しました。約$19,000でピークに達した多くの通貨は、暴落を待っていただけの状態であり、実際にそうなりました。ビットコインのブームがくる直前に取引の基礎を読んだ抜け目のないトレーダーの多くは、今回、かなりの金額を稼ぐことができたはずです。

わずか10日後に、ビットコインと様々なアルトコインは$3700億を超える下落となりました。それは仮想通貨市場にある全額の40%を超える額です。仮想通貨取引の基礎知識を2010年代前半に得た経験豊富なベテランでさえも、この数字を前にして楽観的な姿勢を示すのに四苦八苦しました。

2017年12月に比べると、2018年1月にビットコインは約60%下落しました。この原因となった要素は多数あるため、将来の兆候を早い段階で認識するために、インパクトの強い要素を研究しましょう。

1) 仮想通貨に対するロシアの姿勢

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は1月に、将来、仮想通貨に対する管理が必要となりそうだと述べました。将来は当然ながら法律制定が必要となると考えているが、今のところ、ロシア中央銀行は、発生する可能性がある問題への対処に備えている、と大統領は述べました。

この言葉は、恐れや懸念をうまく軽減できませんでした。ロシアの態度は基本的に、最終的には仮想通貨に対して断固たる措置をとるというものです。仮想通貨のノードの多くがロシアにあるため、この言葉は当然ながら、ビットコインとアルトコインの投資家の間で、ある程度のパニックを引き起こしました。

2) 仮想通貨に対する中国の姿勢

ロシアと同様に、中国もこの問題に対する姿勢を明確にしました。中国はロシアと同じ姿勢を取りましたが、初期の時点では、ではロシア以上に積極的な実施となりました。中国は仮想通貨コミュニティに対して強硬な姿勢をとっています。特に、新たなトークン生成のためのコンピューター力の使用は、中国政府に受け入れられなかったようでした。

中国は仮想通貨を全面禁止しましたが、やがて仮想通貨に税を課すため、適切な規制と制約を調査中とも述べました。ロシアと同じく、これにより仮想通貨の投資家に何の信頼も引き起こさなかったことはうたがいありません。中国はロシアとならぶ強大国であり、執筆時点では、ビットコインの主要ノードという、通貨のブロックチェーンにとってはなくてはならないものが存在する最大の国です。

中国が、すべての仮想通貨をともかくもターゲットにして取りしまるのであれば、ビットコインネットワークはネットワーク構造で巨大な損失を被るでしょう。当然ながら、この恐れは価格下落の一因となりました。

3) 仮想通貨に対する韓国の姿勢

韓国は、仮想通貨取引を厳しく取り締まるという意思を公然と表明した、最初の国の一つでした。この決定の主な根拠となったのは、国がマネーロンダリング事件と、その他の通貨の不正利用を恐れていたからのようです。

仮想通貨コミュニティへの韓国の関与に対するコントロールを確固たるものにするため、デジタル通貨取引を含む税制改革を実施する政治的な必要があると、韓国高官が述べました。

これはほぼ間違いなく、市場にとっては、中国とロシア以上の大きな打撃となりました。韓国だけで、仮想通貨でなされてきた全取引のほぼ20%を占めていたからです。

4) BCCの崩壊

ビットコネクト(BCC)はかなりの時価総額を持つ、もう一つの仮想通貨でした。この通貨は、常に融資を利用して、新たな投資家を引きつける方法をとっているとして批判をされてきました。このやり方は一般に悪い形態と考えられます。

BCCが約束したリターンは正気とは思えないような高額のもので、1日0.25%ものリターンを提供しました。発表の直後に、通貨価値は90%を超える下落となり、2018年1月のビットコインとアルトコインにとどめを刺しました。





ラーニングセンター、Broker Insights、
独占プロモーションを無料で無制限にご利用いただけます。