仮想通貨の価格を査定する4つのステップ
by Avramis Despotis 7月 16, 2019
「ビットコインが20,000ドルの壁を越えました」とは、ニュースやソーシャルメディア、金融系ウェブサイトなどで私たちがいつも見聞きすることでした。仮想通貨の上昇で、ビットコイン価格がどのように決められ、例えば株価の計算方法とはどう違うのか、ということに多くの人が疑問を抱いています。学校やインターネットなどで、これらをカバーした基礎知識はありませんから、仮想通貨の価格に影響を及ぼす4つの大きな要素について見てみましょう。
需要と供給
通常の商品の取引とはとても異なるのが、仮想通貨のしくみです。販売企業、お金を貸す銀行、他に興味があって買うかもしれない銘柄と比較して考慮する、配当の支払いなどはありません。また、政府や中央銀行に規制もされていないので、金利、インフレ、GDP成長率やその他の通常の経済的要因は、仮想通貨の価格にはほとんど影響しません。通常の取引における基礎知識のヒントやトリックのほとんどが、ここでは当てはまらないのです。
仮想通貨は、少なくともほとんどの通貨で、2つの要因が供給を決めています。一つは特定タイプの通貨を統治するプロトコルで、どの価格で通貨が生成されるかを決めます。マイナーがビットコイン取引ブロックをつくる過程で、新しく追加された通貨が市場でトークン化されます。しかし新トークンに導入されるレートは、時間とともに遅くなっていきます。一般的にこのことで、供給は需要より遅くなり、価格を上げるシナリオをつくりだしているのです。
もう一つの供給要因は、最大枚数まで採掘できるビットコインの合計枚数です。特にビットコインでは、この2100万枚という最大流通数に非常に近づきつつあります。
競争
世に存在するのはビットコインだけではありませんが、市場で最も有名かつ需要のある通貨です。十億ドル超の価値がある他の仮想通貨も存在し、独自のルールや特徴、目標など一式を備えています。仮想通貨界で著名なものに、リップル、ライトコイン、イーサリアム、ダッシュがあります。通貨価値を上げる(または下げる)激しい競争が存在します。市場参入への低い障壁から、新通貨の多くがどこにでも登場していますが、通常の価値ルールが適用されないことから、マーケティングは実際に価格を上げる重要な必須条件となっています。
仮想通貨取引所
通常の株がナスダックなどの多くの指数に公開されているように、仮想通貨も同様、最大の取引所であるコインベースやGDAXなどがあります。ノミネート料として、こうした取引所は仮想通貨の購入または取引を促進します。既述の取引所はまた、ストップとリミットという、株式市場と同様の独自の注文タイプがあります。こういった機能で、仮想通貨がBTC/USDのようなFXペアを真似ることができるのです。こうした市場に公開されていない仮想通貨は有名になる確率は低いでしょう。
合法性
どの国も、デジタル通貨に関する独自の規制をつくり始めています。米国では政府関連の機関が、仮想通貨を本当の株券や商品だと考慮する意図を示しています。いっぽうで、どの規制機関が仮想通貨を規制する責任を負うのかはまだ不確定で、新しい金融商品に反して仮想通貨を優先資産として使用するのを許可することから、規制機関からの承認を得ることは大きいのです。このことは、普通に通貨にアクセスできない投資家へ仮想通貨の門戸を開くことになり、需要が増えるでしょう。と同時に、大手機関が仮想通貨にアクセスし、価値に重要な衝撃を与えるでしょう。