取引の時に避けるべき4点

取引の世界に踏み込んだばかりの新米トレーダーにとっては、自分が正しい行動をとっているのかどうかを知るのは、時に難しくなります。経験がなく、プロのトレーダーになるための練習を重ねていなければ、困難にあえばまちがいなくつまずき、無数のミスをするでしょう。

プロのトレーダーは誰でも、混乱、失敗、ミスだらけの過去があり、そこから今のような成功者となるために学ばなければならないことを学んでいます。とはいえ、皆さんには有利な点があります。ミスを重ねる年月を経験し、長期間のミスから学ぶのではなく、取引市場で避けなければならない最も深刻なミスを4つここであげます。

1. 損失の取り扱いを誤る

成功を収めるトレーダーと、成功したいと望むだけのトレーダーとの決定的な違いは、損失の処理方法に見られます。成功するトレーダーは損失に気がつくと、すばやく投資を引き上げて、他の有望な可能性を追求します。まだ成功したことのないトレーダーは、必死になって自分の取引にしがみつこうとします。

経験不足のトレーダーは、破滅に至るまで取引にしがみつき、実現しそうにもない利益を期待して待ちの体制になってしまいがちです。こうなってしまうと、利益をあげられそうな場合に、自分の資金を使って稼げないだけでなく、この末期症状の取引がヒルのように、資金を吸い尽くしてしまいます。

2. ストップロスオーダー（逆指値注文、ストップロス注文）の使い方が分からない

ストップロスオーダーは取引初心者がよく使う方法ではないようですが、それが失敗の原因なのかもしれません。ストップロスオーダーは、損失がでるのを止めるため、成功した取引で下落前に使われます。もちろん、ストップロスオーダーの後で、取引の利益が増えるリスクはありますが、ストップロスオーダーをださなければ、すべてを失う可能性も存在します。初心者はもっとこのストップロスオーダーを利用する方法を学ぶ必要があります。

3. 取引計画から離れてしまう

すでに取引をはじめられたものの、最悪のシナリオを思いつく限り検討するのと同時に、すべての目標をあげた計画がないのなら、取引をやめてください。取引開始を決定する前に、トレーダーとして全キャリアを通じて指針となる簡単な取引計画を作成することがどうしても必要です。

特に、取引計画では、エントリーポイントとイグジットポイント、投資額、対応できる最大損失額をとりあげてください。この計画の用意が実際にできたら、ぜひともその計画にこだわってください。このため、細心の注意を払いながら取引計画を考えてください。完成した後で、捨てることはできないからです。

4. 流れに身をまかせる

大部分の人がある株の取引をしていたら、リターンが高く、大成功をおさめるにちがいないと考えるトレーダーがいます。ここから、トレーダーの未熟さが見え始めます。流れに乗って、大勢の後を追うと、トレーダーは人気株の取引に過剰な投資をするばかりか、実際はもっと稼げる安い株に目を向けられなくなります。

市場の大半のトレーダーの流れに抗するだけの取引能力を身につけていないという不安を抱いていたとしても、少なくとも、そうする努力をしてください。トレーダーとして成長し、個人の過ちから学ぶためには、他のトレーダーが何をしようと、自分自身の決定を下せるようになる必要があります。