考えてみるべき、投資に関する5つの良いヒントと5つの悪いヒント

by Andrew McGuinness     7月 16, 2019

Trading 101にはいつでも、たくさんのアドバイスをしたいというだけで参加している人がいます。初心者にとって、あらゆるヒントがすばらしいヒントに思えます。ですが、本当に初心者と投資のためになる優れたアドバイスと、実際には再検討されたことがないというだけの理由で、これまで伝え続けられている悪いアドバイスの違いを知っておくことは重要です。市場が変わるように、基本的な投資のヒントも変わっていきます。以下、悪いヒントとなりそうなアドバイスと、よいヒントとなりそうなアドバイスを5つずつあげますので、考えてみてください。

悪いヒントになりそうなアドバイス

1)住宅ローンの返済はするな

このアドバイスをする人は、住宅ローンを完済するよりも、ポートフォリオを増やすほうにお金を使えば、はるかに大きな富を得ることができ、短期間で住宅ローンを返済する時間を簡単に作れるというロジックを採用しています。このアドバイスは非常に魅力的ですが、弱気市場ですべてを失うことにもなりかねません。

2) 不動産は常に安全

真実ではありません。土地は常によい投資という訳ではありません。この考えは、不動産市場で数年間にわたって価格が低下したことがこれまでに何度もあったことから、誤っていることが証明された神話です。

3) 多様化

予想外の市場の暴落が起こった時の自己防衛手段として、多様化を勧める人は大勢いますが、多様化は安全策ではありません。投資が十分に違うものであれば、ポートフォリオの一方が損失を被っても、もう一方では利益があがるというロジックが根拠となっています。とはいえ世界的な不況が起これば、このアドバイスはほぼ、事実に反するようになります。

4) 固定金利の年金保険は下手な投資先

固定金利の投資のルールはわかりにくく、費用も高いという不満をもらす人は大勢います。とはいえ、固定金利の年金保険投資家は、通常、弱気市場で最高の時間を過ごしており、一年を通じて、リターンはプラスとなっています。

5) 多様化とは多くの株式を所有することである

真実ではありません。多くの人は、「多様化」という言葉を聞けば、様々な企業の株を多く購入するというだけの意味だと考えます。でも、すべての株がテクノロジー株であれば、テクノロジー市場が暴落すれば、何もかも失ってしまいかねません。多様化とは、様々な市場の株を所有することです。

いつも変わらぬすばらしいヒント

1) 現金のクッションを準備

これがあやまったアドバイスとなることはありえません。万一の場合に備えて、緊急資金を常に用意するようにしてください。市場が暴落しても、路頭に迷い、物乞いをするようなことにはなりたくないはずです。

2) 無限に上昇することはありえない

何ヶ月も何年も市場が好調であれば、飛び乗って、市場価値を高めたいという人は増えていきます。でも覚えておいてください。遅れて参加した一人であれば、上昇が終わる直前に参加している可能性があります。永遠に上昇を続けることができる投資はありません。

3) 稼いだ額よりも少なく出資せよ

株式市場は多くの富裕者を生み出し、突然お金があふれることもありえますが、初心者は持続不能な出資を選んでしまうかもしれません。ラッキーな投資で稼いだ金を使って、不相応な出資をすれば、投資が反転すれば、立ち直れない状態になってしまいます。

4) 常にリスクはある

リスクを取る勇気がないと考えているため、投資というゲームに飛び込むのをためらう人がいます。でも、実は、常にリスクはあるのです。自分のお金をどこにつぎ込んでも、つまり、ウォール街に預けようと、友達の新事業に出資しようとも、出資した全額を失う可能性は常にあります。手元に戻すまで、自分のお金とは考えないでください。

5)常識に従え

市場の状態が本物と思えないほどよい状態であれば、本物ではありません。本物であれば、必要なリサーチをすべてやり遂げ、あらゆる事実を知っている状態にしてください。理解していない市場に投資してはなりません。





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