ビットコインが乱高下する5つの理由
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
ビットコインと仮想通貨市場から投資家となりそうな人物を遠ざける主な要因の一つが、価格の乱高下です。株市場とは違って、ビットコインおよび他の仮想通貨は、最も慎重なポートフォリオであっても、1週間以内またはわずか1日以内に、半減もしくは倍になるほどの大幅な価格変動を経験しています。
Trading 101は、ビットコインのように危険度の高い投資には真剣にならないように、とお伝えしています。しかし賢い仮想通貨投資で、何百万もの金額を稼ぎ出している人も多くいます。では、なぜビットコインはこんなにも乱高下するのでしょうか。そして、この乱高下はいつか終わるのでしょうか?
1)セキュリティー侵害が大きな反応を招く
株式市場にある多くの株と違い、ビットコインは時としてセキュリティー侵害に遭っています。この侵害はたいてい仮想通貨取引所へのハッキングであり、セキュリティーシステムの欠陥のために、ユーザーが何百万ドル相当のビットコインを失うはめになります。このようなセキュリティー侵害が起こるといつでも、投資家はすぐに反応し、出金して売却します。これが短期間で価格が大幅下落する理由です。しかし、ビットコインおよび他の仮想通貨市場は、セキュリティー侵害がだんだんと減少しているため、概してより安全性を増しています。
2)高インフレ国のビットコイン関与
高インフレの発展途上国は、アメリカのような先進国よりもビットコインにより簡単に適応していることで知られています。なぜならビットコインは変動するとはいえ、その国の通貨の対米ドル価格の変動に比べれば、何でもないからです。例えば、アルゼンチンペソは米ドルに対して非常に弱いため、アルゼンチン人にとっては、ビットコインの乱高下のほうが簡単に対処できるものとなっているのです。
乱高下が小さくなるに伴い、国境をまたぐ滑らかな送金機能が魅力的になります。ビットコインは法定通貨よりずっと簡単に送金ができるので、アルゼンチン人は短期間で自分の資産価値を失うリスクもなく、海外融資を受けるため定期的にビットコインを使用しています。このように多用されているため、ビットコインの価格は何度も急上昇しています。
3)価値の方法と価値の保存における混乱
世界はまだ、法定通貨から仮想通貨への移行を経験中であり、このために仮想通貨の価値の尺度と価値の保存をどうとらえるか、で大きな差があります。ビットコインは価値の保存のほうが得意と信じている人がいる一方で、価値の尺度として使うほうがよいと信じている人もいます。
価値の保存とはビットコイン固有の価値評価基準で、将来価値が上がる、と信じて投資家が出資します。信頼性が予測できればできるほど、価値の保存としてさらに信頼できるようになります。価値の尺度は、ビットコインが実質の通貨としてどのくらい使われるかです。ビットコインが価値の保存か、価値の尺度かのどちらでより力を発揮するかという混乱が、時として過変動を招く原因になります。
4)ビットコイン初期の否定的報道
ビットコインは無名から主流に移行する中で、いくつかの否定的報道の山を越えてきました。マウントゴックスの倒産話や、シルクロードでのドラッグ取引にビットコインが関与していた事件などのため、主だった投資家はビットコインの選択に慎重な姿勢を示してきました。しかし、過去数年間でビットコインの乱高下が減ってきたことが観測されているのは、主流投資家たちが仮想通貨世界に信頼を寄せる主流投資家の数はどんどん増えているからです。
5)課税措置と政府規制
多くの国と政府はまだ仮想通貨を理解しかけているところで、仮想通貨が社会にもたらされるという結果は、社会にもたらされるでしょう。つまり、禁止令、法律、税金がいつでも施行され、税や政府の規制がいまでも仮想通貨市場周辺で規則的に変わっていく、ということです。一般にビットコインの価値はポジティブに上昇しているものの、こういった情報の改訂は市場の変動を招きます。