トレーダーが決して言ってはいけない3つの言葉
by Trading 101 7月 16, 2019
取引または投資をしばらく行っているなら誰でも、自分を大きく見せているが、実際には何を話しているか分かっていないトレーダーや投資家に会ったことのある可能性は非常に高いでしょう。取引の基礎講座を学べば必ず、市場・金融・取引の知識がない人に囲まれても、事情を知っているふりができます。
しかし、金融界に詳しい人たちに話しかけるとき、知っているふりをしながら実は何も分かっていないいのであれば、すぐに仲間外れされてしまう結果になるでしょう。それよりずっと良い方法は、あまり多くを知らないことをただ認め、さらに学ぶ代わりに質問をすることです。
取引の基礎ガイドで教わらなかった金融の話題について話すとき、一般的に避けたほうがいい3つのよくある言葉を下記に挙げます。
1)「Xに投資したけど、これは確実だ」
これはアマチュア投資家が言う、とても一般的な言葉です。どんな投資一つとっても、確実ということはありません。明日アップル株を買ったとしても、明後日にはアップルの中国生産拠点が火事になって、価値が下がるかもしれないのです。
正確に市場を予測できる人は誰もいません。大きな問題や内部事情を株主に隠す悪名高い企業もあります。そうした企業は、過去10年間で下落するとはだれも予測しなかったのに、下落しました。
さらにもっと恥ずかしいことは、もし誰かがある企業に投資して「今アツい企業だから」と主張したときには、時すでに遅しで、リターンは低くなるか、損失さえも出す羽目になります。
2)「株は買うな、市場が下落している」
これもまた夕食会や交流会でよく聞かれる、大きな赤信号の言葉です。市場のいくつかで価格と価値で下落しているからというだけで、投資するのはよくない、というのは誤解です。
実際、市場が下落しているときがベストな買い時だ、と議論する人もいるかもしれません。価格が下落すれば、投資家はさらに株を買えます。しばらくすればほとんどの市場が回復して、再びポジティブな方向に成長します。大きな下落が一度や二度起こった後で回復しなかった市場は、ほとんどありません。
とはいえ、なぜ市場が「下落する」のか正確に理解しておくことは必須です。すぐに解決できそうもない原因で市場が下落するなら、そのときは買うのを控えたほうがいいでしょう。
3)「今日、株市場でXドル儲けたよ」
この言葉が、そのときは正しかった事例もあります。例えば、一株20ドルだった株を買い、今日は一株100ドルで売った場合、Xドルを「儲けた」と主張できるでしょう。
しかし、このシナリオは通常ちがう動きをします。ある市場または株の投資の価値が上昇するだろうと見て、みんなに「株式市場でXドル儲けた」と言う。これは一般的に間違った言葉です。
収益が現金ではなく紙の上だけなら、お金は儲けられません。株が売られるまで、利益が上がることはないのです。
長期的な投資家は、数か月または数年にわたり、投資価値が何度も上がるのを見るでしょう。しかし、価値が上がるたびに利益が出るということではありません。利益というのは、株を買った値段と売った値段の差額のことをいうのです。