理解しておく必要のある6つのビットコイン用語
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
ビットコインと他の仮想通貨の世界に親しむことは難しいかもしれません。たんなる新技術の導入というだけでなく、親しみのない専門用語や訳の分からない言葉全集に頭から飛び込む必要があるからです。Trading 101は、投資するどんな資産にも知見を得ること、そしてよくあるビットコイン関連の用語を理解せずに不利益を被ることのないように強くお勧めします。以下は仮想通貨分野でよくある、理解する必要のあるビットコイン用語6つです。
1)仮想通貨
仮想通貨とはデジタル通貨、さらに厳密に言えば、ピアツーピア電子通貨システムのことです。2009年に最初の仮想通貨(ビットコイン)をつくったサトシ・ナカモトは、以前のデジタル通貨の試みで生じていた問題を解決するデジタル通貨をつくりだしたかったのです。つまり希少性と有用性でした。この二つなしに、通貨が本来持っている価値を発揮することはできません。仮想通貨はこの二つを実現させ、暗号化されたブロックチェーン・ネットワークで、二重使用を防ぐことができました。
2)ブロックチェーン
ブロックチェーンとは、仮想通貨や他の分散型プラットフォームがつくられる技術のことです。ブロックチェーンについて理解しなければならない主なポイントは、権力分散型であるということです。他のアプリやソフトウェアとは違って、ブロックチェーンには中央サーバーやデータ保持者がいません。その代わりにブロックチェーンは、誰一人としてチェーンを操作することを阻む強い暗号化とともに、繋がっている全コンピューターのネットワークによって機能しています。
3)ビットコイン・ウォレット
ビットコイン・ウォレットは、仮想通貨ウォレットとしても知られています。ユーザーがビットコインを特定する鍵(PIN)を保管しておけるアプリです。各ウォレットには秘密鍵と公開鍵という二つの鍵があります。公開鍵はコインを送るときに他者とシェアされ、秘密鍵は自分だけのものです。「コールド・ストレージ」として知られる物理的なウォレットもあります。ビットコイン保持者が失くしたり、詐欺にあう恐れなしに、ビットコインを安全に保管できる小さなデバイスです。
4)「HODL」
「HODL」はビットコイン・コミュニティ内での表現です。2013年に気分が高揚したビットコイン保持者が自分を悪い投資者だと呼び、なぜなら高騰しているときに売らずに「HODLing」つまりホールド(Hold)しつづけたからだ、と言ったのがはじまりです。これは、緊迫時に不安を感じ始めた多くの仮想通貨保持者が言及するところとなりました。難しい局面で投資を「HODL」する、というように。
5) プルーフ・オブ・ワーク
プルーフ・オブ・ワークもしくはPOWとは、ビットコインを生成する場面の背後で行われるマイニング(採掘)のことです。マイナー(採掘者)はブロックチェーン内の方程式を解く(これがPOWシステムです)コンピューターの電力に時間をささげなければならず、この方程式というのは予測できない数式の一部であるため、解ければマイナーにビットコインが与えられます。採掘者のコンピューターが速くて良いものであるほど、速く方程式が解け、ビットコインを採掘できます。POWシステムはビットコインに価値を与えている一部分です。というのは、ビットコイン採掘はとても高額で、採掘者は数か国と同等のエネルギー量を消費しているからです。
6)権利分散型
これはビットコインや他のブロックチェーン技術に参入する際に理解すべき、もっとも大切な用語です。つまり分散型の真の必要性です。ビットコインは2008年の世界的経済危機で、もはや金融機関は信頼できないと証明されたことが引き金で生まれました。しかし、私たちの多くは日常で銀行なしには生活できないため、現在の大きな機関と同じ機能をもつけれども、いかなる信用も許さないシステムをつくる必要があったのです。
これが権力分散型のコンセプトです。すなわち、金融のことであろうとなかろうと、機関を当てにしない「信用のいらない」社会をつくることです。分散型とブロックチェーン技術が、社会とインターネットを再形成する、と多くの人たちが予測しています。