非公開企業に投資すること
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
株式市場を敬遠する企業も存在しますが、そのような企業に投資価値がないわけではありません。自分たちの世界に閉じこもり、「非公開」と呼ばれる企業には、株式市場の外で投資しなければなりません。投資価値がある企業というのは疑いの余地なく、最も競争が激しく、最も有名なプラットフォーム上にある企業だけだ、と信じ込んでいる人もいます。しかしそれは、どの程度正しいのでしょうか?
正直に言ってしまうと、株式市場で投資可能なほとんどの有名企業と同じくらい投資価値がある非公開企業は、数多く存在します。こうした企業からは、株主になっている企業と同じくらいのリターンが得られるでしょう。しかし、非公開企業に投資するとは、正確にはどういうことなのでしょうか?どんなタイプの非公開企業に投資可能なのでしょうか?下記に挙げるのは、非公開企業投資について知っておく必要のある全てです。
1.非公開企業タイプ
投資家が投資可能な非公開企業の異なるタイプとは、創業以来どの程度の期間繁栄してきたかで決まります。どのくらい大きく発展しているかに頼っている非公開企業には、多くの異なった投資が可能です。
エンジェル投資を例に挙げると、起業したばかりで、自身の立ち位置を見つけようとしている企業に投資することを言います。こうした企業は、エンジェル企業(創業して間もない企業)と呼ばれます。このようなエンジェル企業がエンジェル投資の期間を過ぎると、ベンチャー・キャピタル投資が可能だとみなされます。
この投資により投資家は、比較的新しい企業が創業時から繁栄し、成長するための資金提供をすることが可能になります。この段階では、非公開企業が大きな利益をもたらすのか、生き残ろうと四苦八苦するのかを判断することが、より簡単になります。
この段階を過ぎると、メザニン投資が楽しめるようになるでしょう。こうした非公開企業投資のタイプは、負債と株式に焦点を当てます。この次の段階では、非公開企業への全投資は単に非公開株式投資と認識され、最大級の投資家が資金提供をするその額は、信じようと信じまいと、1兆ドルにも上ります。
2. 非公開企業への投資のしかた
投資可能な機会が最大にあるのは、エンジェル投資の期間です。どんな非公開企業のタイプよりも、エンジェル企業からさらに多く選べます。そうは言っても、このような企業はまだ起業したばかりで、発展していくか失敗するか、利益を刈り取れるか無駄になるか、といった土台がないため、投資するには最もリスクを伴うことになります。非公開企業に投資するのなら、そしてそれが初めてなのであれば、もっと後の段階になってからの投資を狙うことをお勧めします。
3. 考慮すべき詳細
非公開企業に投資する前に、気を付けておくべきことがあります。これは株式市場での投資ではないので、同じように扱うべきではありません。多くの選択肢が利用できず、株式市場よりも資金の引き出しにずっと長くかかるでしょう。
このような理由で、資金を投資する前には本当に非公開企業でいいのかどうか、完全に納得した状態でなければなりません。というのは、株式市場に上場している企業より、非公開企業は明らかに流動性が大幅に低いからです。自己資金がいつでも利用できるわけではなく、予定していたより長い期間、その企業に投資したままになるかもしれません。