合法大麻への投資
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
数十年にわたり株式市場に従事してきたのであれば、大麻(マリファナ)の薬効に関する研究は、株式市場の将来を変えるだけでなく、世界全体を変えると予測されたのを覚えているかもしれません。ほぼ全ての主要大学には、薬物が心と体の両方に与える影響を研究するプログラムが設立され、研究プログラムは世界の次の画期的な躍進を成し遂げるに必要な融資を引き出すために戦っていました。しかし、米国政府が違法薬物の使用を厳しく取り締まり、ブッシュ政権の時期に薬物戦争を開始したため、これらの研究の多くは事実上、一晩で違法とされました。全米で数えきれないほどの研究が中止され、プロジェクトを続行していた人々は、罰金から刑務所にいたる厳しい処罰に直面しました。
近年、大麻は投資家と研究者の注目を集めるようになり、ますます多くの人が、少なくとも一つの形で合法化されることを求めています。これらの医師、政治家、さらには日常的な圧力団体は、個人的、医療的使用のための大麻をとりまく文化を変えただけでなく、論争的事柄を取り巻く法的政策を変える前進をも果たしました。例えば、カリフォルニア州では、現在、関節炎、不安症、およびいくつかのタイプの癌に苦しんでいる人々には合法であり、一種の薬局である病院内の施薬所から簡単に合法的に大麻を購入できるメディカル・カードを手に入れることが可能です。コロラドのようなもっと自由な州では、個人的使用が合法化されています。フィラデルフィア市の場合のように、他の多くの州では、禁固期間や、わずかな罰金の刑を事実上格下げする、所有負担金の分類法を変更するよう決定されています。このような兆候は、今後の大麻の全国的な合法化を示しており、企業や投資家たちは注意を払い、分け前の獲得を模索しています。
一部の企業は大麻市場における投資の活性化のために完全合法化を待ってはいません。グローバルなヘルスケア企業であるバイエル(主に家庭用アスピリンで知られている)は、最近英国を拠点とする小型のバイオテクノロジー企業とライセンス契約を結び、大麻使用者が感じる、高揚してハイになった状態を引き起こすアクティブな化学物質を、スプレーの形にする研究をはじめています。大麻の薬物的性質を信じる一方で、直接喫煙を避け、肺を傷つけることを避けたいと願う人が市場に投資しようとする動きも生じました。2017年には、バイエルは遺伝子組み換え会社であるモンサントを660億ドル以上で買収しました。この会社は、植物のDNA遺伝子組み換えを通じて作物生産の増加を達成することで有名な会社で、遺伝子組み換えを大麻産業に導入する可能性をバイエルが望んでいることは間違いありません。
それでは、あなたのような一人の投資家は、着実に増加する大麻市場でどのように利用を得られるのでしょうか?専門家は、すでに利益を上げている製薬会社に固守することが最善のルートだと言っています。つまり、米国の大半が大麻のもつ快楽的物質に飛びつく前に、薬用に使用されるために合法化される可能性があります。このことは、株式の価値がより速く上昇すること意味します。すでに利益を上げている既定の製薬会社も存在し、投資家にとって株式ゲームに参加する新参の会社よりもリスクが少なくすみます。確かな利益を上げているメディカル企業に投資することで、大麻市場がうまくいき始めたとき十分に活用でき、将来が明るく見えるようになります。