怠惰なポートフォリオで利益を上げることは可能か?

by Andrew McGuinness     7月 16, 2019

投資を考えているけれど、投資ポートフォリオのほとんどにつぎこむ時間と労力全般に考えが定まらないなら、他に実行できるルートがあります。高利益を得るために、ポートフォリオを広範囲に多様化し、全体的に気配りをすることは、投資家のほとんどが狙っていることです。

投資家は絶えず、自分の投資金がどこへ行くのか追跡しています。乗り越えられない損失に苦しむ危険の中にいるのか、収益がとても高い地点に届いたので売却を考える可能性があるのか、一つの資産を別の資産に切り替える必要があるか、などです。

一方、怠惰なポートフォリオは、ポートフォリオ内に含まれるのは二つの投資だけです。このことが、追跡と気配りを非常に簡単にしてくれるのです。しかし、たった二つの投資だけなら、そのような怠惰なポートフォリオは一体、どれくらい利益が出るものなのでしょうか?そもそも、怠惰なポートフォリオの作成は、投資する価値があるものでしょうか?

  1.怠惰なポートフォリオとは

怠惰なポートフォリオとは、一年に一度だけチェックされるポートフォリオのことです。投資家は、たった二箇所に投資するだけでこれが可能となる、怠惰なポートフォリオを作成するかもしれません。まず、普通株でスタンダード・アンド・プアーズ500種指数(S&P 500)に連動する株。次に、中期債に投資するための、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合指数連動株です。

年明けに投資家がしなければならない唯一のことは、ポートフォリオの総価値をチェックし、それを2で割って、中期債とスタンダード・アンド・プアーズ500種指数に振り分けることです。

  2.利益

もちろん、株と利益を最大限に引き出すため、数多くの資産がつめられ、広く多様化されたポートフォリオに必要な時間と労力をかけ、気配りができる投資家もいます。そうした人たちは、投資家として生活しているか、別の理由で時間がたっぷりあるか、のどちらかです。しかしほとんどの人にとって、このような多くの作業はただ実行不可能です。

投資家になり、ポートフォリオを作成したいかもしれない、という事実にも関わらず、こうした投資活動とは別に忙しい生活を送り、取引をキャリアとして実行するだけの充分な気配りができない人もいます。こうした理由から、すべてのポートフォリオが時間のかかるものである必要がないのです。広く多様化されたポートフォリオを持つより他に、選択肢があるのです。

  3.どんな結果を投資家にもたらすのか?

年の初めに怠惰なポートフォリオの結果を確認するなら、次のようになっているでしょう。怠惰なポートフォリオの一例を取り上げ、それが一年というスパンでどのくらい成長し、それが供給した利益率を分析します。

スタンダード・アンド・プアーズ500種指数の毎年の平均利益率は実際、株が特に高リスクだった時期があったにも関わらず、過去9年間で約9.8%にとどまっています。他の投資と比較すると保守的な面が強いために、総合指数はこのリスクのバランスを調整してくれます。S&P 500が利益の点ではだいたい総合指数に打ち勝つ一方で、これはまた弱気市場の間に損失に苦しむのと同様です。S&P 500が許容するリスクへのエクスポージャーを制限することで、総合指数が窮地から救ってくれるのです。





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