マルチアセット運用は賢い選択肢か?

by Andrew McGuinness     7月 16, 2019

まだご存じないのであれば、マルチアセット運用とは、多数の資産で構成されたポートフォリオへの投資に関与することです。マルチアセット運用を行うと、投資を様々な複数の資産クラスに分配しながら、多様性に富んだポートフォリオができます。この10年間は特に、マルチアセット運用の人気は高まり、前には見られなかったような高みに到達しています。この理由は、時が経つにつれて、資産クラスが相互に対応しあっていることがわかったからです。このため、債券、株式、現金のような資産クラスの間に従来は存在した境界線はぼやけてきています。

異なった資産を組み合わせれば、様々な資産の相関関係がもたらす新しい発見の利点を活かせるため、従来の資産クラスは次第に、ハイブリッドクラスに代わられつつあります。マルチアセット運用というテーマに関する最新情報は得られたわけですが、マルチアセット運用は投資家にとっては正しい投資なのでしょうか?マルチアセット運用が賢明な選択肢になりえる3つの理由をあげます。

1. 対応できるリスクを取る

マルチアセット運用の中には、どれだけのリスクを取ろうとしているのか、いくらならリスクを取ってもいいと考えているのかに応じて、様々なオプションを追求できます。ミューチュアルファンド企業は投資家に、リスク許容度を考えながら、資金を割り当てる機会を提供します。

たとえば、上下の大きい基金を追求するのか、安全な基金を追求するのかというオプションがあります。上下の大きい基金の格好の例は、フィデリティ・アセット・マネージャー85%基金(Fidelity Asset Manager 85% fund)(FAMRX)です。この基金では、投資の85%が株式に蓄えられ、残る15%が現金と一定の支払いを受けることのできる確定利付証券となります。一方、フィデリティ・アセット・マネージャー20%基金(Fidelity Asset Manager 20% fund)(FASIX)では、投資の20%が株式、30%が短期金融市場、50%という大きな割合が確定利付証券に向けられます。

2. 目標に応じた投資

制限時間枠内で設定した自己資金を使って特定目標に達したいと考えているなら、マルチアセット運用はぴったりです。マルチアセットを使うと、投資資金に定めた特定目標に応じて、投資をコントロールして変更できます。この目標は、自己資金にアクセスする必要があるのはいつなのか、財政状態、年齢、特に引退を計画している時期によって、大きく変わってきます。

年齢を重ねて、投資でリスクを冒す時間をかけることができないのであれば、資金配分のリスクは低くなります。長期間を選択すると、その期間中に得る利益を増やすため、基金は積極的か、極端なものとなります。たとえば、2050年が投資回収目標であれば、株式は最大90%となり、残りは確定利付証券に預けられます。

3. 融通性と適応性

マルチアセット運用は、市場で何が起こるかに応じて投資を調整できる賢明な選択肢です。投資の集積性が再び高くなるという希望を抱いてその実現をただ待つよりも、投資の何パーセントをマルチアセットのどれに向けるか調整することで、市場の変化に正しく反応できるかもしれません。これには通常、成績のよい資産に多くをつぎ込みながら、リスクが高いか、市場内で打撃を受けている資産から投資の割合を下げることを伴います。そうすることにより、投資家は短期利益予想も活用できるようになります。

マルチアセット運用を行うと、ポートフォリオが享受できる幅広い投資の可能性にアクセスできますし、自分の利益にならない方法を見つけるのは事実上不可能です。これほど多くの選択肢があり、融通性が高く、順応する機会があるため、マルチアセット運用でどこまで資産を伸ばせるのかはわかりません。





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