よりうまく取引するために自分の考え方を変える2つの点

人間の脳は、間違いなく我々がこれまで遭遇してきた最も複雑な生命体であり、実際のところ、あまりにも複雑すぎて、そもそも脳の半分についてまだ分からないのです。すべてのトレーダーがジョージ・ソロスやウォーレン・バフェットのような脳を選び取れる夢を見てきました。残念ながら、それは不可能ですが、可能なことは、自分の取引の基礎知識に彼らの考え方を採用することです。

取引の基礎知識では、ほとんどの人が自分の本能を信じるか、あるいは完全に捨て去るように教えられています。それにもかかわらず、脳は正しい決断をしていると信じさせるように、皆さんをだますことに非常に優れています。これはとても危険になりうるので、より収益性の高いレベルで取引するために、自分の考え方を適応できる２つの点を見ていきましょう。

1)　自分の脳に逆らって取引を行う

最も古く、そして多くの場合、脳の最も支配的な部分は、脳の反射的機能と呼ばれるものです。脳のこの部分は、成長の過程で最も早く働き始め、生存や感情のような事柄をコントロールしています。

もちろん、このような機能を脳の一部が関与することは全く悪いことではありません。生存は、人間が持つ最も重要な本能であり、常にそうであるでしょう。しかし、取引においては、危険になり得ます。

多くのトレーダーは、感情のコントロールに欠け、いったんチャンスがあると信じると、興奮度は高まります。アドレナリンが分泌され始め、心拍数は上昇し、特定の方向に本当に取引したくなります。

それは、脳の反射的機能が優位になっているのです。基本的には、生死に関わる分かれ目、つまり闘争・逃走反応など反射神経を必要とする状況にはすばらしいものです。感情を排した取引の意思決定を行うことに関して言えば、脳の反射的機能はよくありません。

自分の本能と直感に従っていくのが最も理にかなっている特定の時があります。重要なのは、そのような時がいつであるかを学び、常に頼りにしないことです。これを行うには、脳の思考的機能と呼ばれる脳の一部を使用する必要があります。これは、反射的機能とは基本的に反対です。感情ではなく、思考が携わる場所です。

これは、最適な取引の成功のために、大いに分析を必要とする脳の一部です。

2)　思考的機能と反射敵機能のバランスをとる

今や、いわば2つの「脳のモード」があることを分かったと思いますので、ただ片方だけを使い続けることはできないと理解することが絶対に必要です。徹底した分析のみに固執すれば、過剰思考につながり、最終的には損失につながります。本能的な意思決定に固執することも、市場は皆さんの気分を気にはしないので、確実に損失につながります。

これを見る一つの方法は、脳の反射的機能だけに頼っている場合、カジノと同じことをやっているということです。それは基本的にギャンブルです。脳の思考的機能だけに頼っている場合は、考え過ぎていて、市場を予測しようとします。これはいつもの過剰思考につながるだけでなく、今すぐ取引や市場で、一度にすべてを賭けてみるのは良い考えだと、説得させられてしまいます。

つまり、ほぼ全ての可能なシナリオで、ひどい考え方です。

ここで学ぶべき教訓はバランスです。多くの人が、どうしてもできない思考的機能と反射的機能アプローチにバランスをとることが、鍵となるスキルです。避けなければならない最大のことは、早急の利益や手っ取り早いお金の誘惑に流されることです。それは、皆さんの脳の反射的機能が、お金儲けをしてもらいたいがために話しかけているのです。なぜなら、より多くのお金が幸せをもたらし、従ってそれが良いことだからです。

脳の思考的機能は代わりに、取引でお金を稼ぎ、そして長期取引をするためにその欲望を解釈する必要があります。両方のアプローチを余儀なくされるシステムを構築することは全く理にかなっています。取引のチェックリストとは、おそらく判断を下す前、あるいは適用できる他のものには何でも、脳の両側にチェックを入れることです。