ジーキャッシュ(Zcash)について最も大切な3つのこと

by Trading 101     7月 16, 2019

仮想通貨について言えば、基礎講座で学んだ誰もが知っている主要プレイヤーには、ビットコイン、ライトコイン、イーサリアム、リップルなどが挙げられます。もちろん各仮想通貨間の違いがあり、どれも長所と短所がありますが、ビットコインの最大の問題の一つがプライバシーに関するものです。

ビットコインの背後にある全体的なコンセプトは、公的に利用でき、完全に透明なブロックチェーン上で全ての取引が行われることです。この考えは多くのメリットや利益があるものの、根本的にプライバシーのコンセプトを弱体化させてしまいます。金融に関して大多数が私的に行われるこの世界では、完全に透明なブロックチェーンは真に望まれるものではないかもしれません。しかしジーキャッシュには解決策があります。

  1)ジーキャッシュとは?

ジーキャッシュは、ビットコインの不具合の克服に焦点を当てています。主な焦点はユーザーのプライバシーですが、ビットコインと同じアルゴリズムとシステムを使用しています。ジーキャッシュはビットコインより透明性が低く、ユーザーデータは抜粋して明らかにされます。

ジーキャッシュのルーツはゼロコインです。ゼロコインは、マシュー・グリーンが発明し、それは1980年代にまで遡ります。グリーンはブロックチェーンでの送金を行うために、ゼロ知識証明と呼ばれるコンセプトを考案しました。この考えは、取引はブロックチェーン台帳で見えるけれども、取引内容は暗号化され、送金者と受金者だけが見られるというものでした。オリジナルのゼロコインにはさまざまな制限がありましたが、コンセプトそのものはとても有効でした。

ジーキャッシュはこの考えを基本としているものの、異なった方法で実行され、現代の標準に合わせてアップデートされました。ビットコインと比べると、はるかに法定通貨のような動きをします。

  2)ジーキャッシュはどのように適用されるか?

ビットコインの透明性の性質が抱える他の大きな問題は、プライベートデータまたは機密データの取引です。システム全体がプライバシーと機密で構築されていることを考えると、こうしたデータを銀行および他の金融機関は日常的に取り扱うものです。透明性のある情報は非常に簡単に乱用されることから、機密性はもちろん必要です。

ジーキャッシュはここにも適応できます。ジーキャッシュを支援する企業には、「ゼロ知識セキュリティレイヤー」という新タイプの台帳テクノロジーがあり、現存のブロックチェーンに加えて、ジーキャッシュのプライバシーの利点と資産の両方を運用できます。最近のニュースでは、金融業界大手のJPモルガンがジーキャッシュと契約を交わし、このテクノロジーを新商品に使用すると報道されました。ですから、ジーキャッシュがとるプライバシーの考え方には非常にメリットがあるのです。

  3)ジーキャッシュはどれほどうまくいっているのか

ジーキャッシュの最初のトークンは2016年10月にマイニングされました。この通貨はそれ以来存在しており、取引に利用できます。ジーキャッシュは、主要な全取引所で取り扱いがあります。4,000ドルを超える信じられない金額から開始になったため、ジーキャッシュの金融的なパフォーマンスは興味深いものです。しかし、すぐにこの金額は大きく下がりました。開始から二か月後には、わずか49ドルの価値になったのです。

それ以来、ジーキャッシュは大きく成長し、回復しています。2018年初には900ドル近くまで届きましたが、それ以降は一般的な多数のアルトコイン市場同様に下落しています。

それにも関わらず、ジーキャッシュの未来は明るいようです。特にこの通貨が特化するプライバシーが最近ますます贅沢なものになっているため、投資家たちはジーキャッシュの成長に非常に楽観的です。ますます多くのビジネスが仮想通貨に適応し、使用するときが来る可能性があり、そのときにジーキャッシュが輝くでしょう。





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