ビットコイン先物取引がうまくいかない3つの理由

by Anthony     7月 16, 2019

ビットコイン先物取引がアメリカの2つの取引所で導入されると発表があったとき、ビットコイン価格は2017年12月にはほぼ20,000ドルを記録するほど急騰していました。シカゴ・オプション取引所(CBOE)とシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、ビットコイン価格が10,000ドル周辺だったときにビットコイン先物の開始を発表し、その翌日には、価格が現記録のピークを迎えました。当然ながら、取引の基礎知識がある人全員がこの現象を理解しようと半狂乱に陥りました。

この急増は、ビットコインが先頭に立つ仮想通貨界が上げ市場になると予測した投資家たちによるものです。先物取引は、より大手の金融機関がこの取引ゲームに参入することを可能にし、そのことがさらに高レベルの流通性と、理想的な安定性をこの実り多き仮想通貨にもたらすでしょう。基礎知識の見地から言えば、このことは多くの長所と短所があります。

一方、この動きは称賛と同じくらいの批判も集めています。批評家の多くは、取引所が市場を理解するのに充分な時間を費やしていなかったこと、信用(マージン)取引レベルや全体の価格制限などの大切な局面を決める前に、現参加者のフィードバックを得たことなどを批判しています。

なぜ、新しいビットコイン先物が意図したとおりに上手くいかないかを見てみましょう。

  1)取引の利益が減少

直に影響する要因の一つが、先物と背後の企業がもたらす安定性で、2017年にビットコイン投資家が謳歌していた利益幅に大きく干渉する可能性があります。価格制限は、現価格がどれほどであっても20%前後に設定されていました。20%価格のどちらの方向への変動も、価格が乱高下するために、ビットコインの世界では大きな問題とはなりません。

考え方としては、先物市場が、この乱高下の将来的な可能性を邪魔するかもしれないということです。先物を利用するトレーダーが20%以上の上昇から利益を得られないことが、実質上、最近のビットコインのすべてです。そもそもこれは先物投資の性質には逆効果で、多くの投資家に魅力がないと映るでしょう。

  2)ビットコイン先物はリスク

リスクの性質とは、そもそもビットコイン取引背後の全体コンセプトに及ぶものです。その変動のために、大幅な下落があった後、数日のうちにトレーダーが損失から回復し、見事に返り咲いた話は、仮想通貨では本当にあることです。

先物の導入では、システムのリスクが大きくなっています。先物の全投資家が、回復に難しく、保有が魅力的でなくなったために同時に契約を売り払った場合、20%の価格制限が仮に全市場の暴落を招くこともあり得ます。

  3)仮想通貨取引所の変動

仮想通貨は、現執筆時点ではほぼ規制がされていません。ビットコインおよび他の仮想通貨が取引されている取引所もまた無規制で、従来の取引所を保護する操作や他の事柄が、将来的に課されるかもしれません。

簡単な一例は、ビットコイン価格がピークに達したとき、コインベースとIGグループが自分たちのプラットフォーム上でビットコイン取引を止めたことです。トレーダーは発注やビジネス行使に取引所を頼りにしているため、無規制の取引所では物事が難しくなるでしょう。

他の良い例は、日本を拠点とした仮想通貨取引所のコインチェックです。コインチェックはハッカーの大きな標的となり、何百ドルに値するトークンがハッカーに盗まれました。この手の攻撃に弱い取引所が変動の激しい一因なので、CMEやCBOEが構築するビットコイン先物でも上手くいかないでしょう。





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