仮想通貨ダッシュについて知るべき4つのこと
by Trading 101 10月 02, 2019
ビットコインが謳歌する流行の成功結果として、新しいICOと仮想通貨の量が跳ね上がっていることは、むしろ驚異的です。自分自身の背景に取引の基礎知識があり、このことが腑に落ちないなら、よく読んでください。市場で注視すべき最も大切な仮想通貨の一つに、これから深く切り込んでいきますから。
ダッシュ(Dash)は比較的新しい仮想通貨ですが、ビットコインが成し得なかったことをすでに提供しています。ダッシュは、初期にはダークコインという名前でした。人気が急騰したビットコインが失ってしまった、仮想通貨の主なコンセプトである匿名性とプライバシーを優先としています。開発者によれば、この通貨は「プライバシーを中心に据えた、暗号法による初の通貨」と表現されています。それ以来、この通貨は野望を変え、今では全く異なるものに変貌を遂げたため、名前もダークコインからダッシュとなったのです。
ダッシュはデジタル式の現金を目指しています。「どこででも使えるデジタルキャッシュ」とは、この通貨のウェブサイトに大きな文字で書かれた宣伝文句です。ブランド再生とビジョンの変更が、ダッシュをより成功に導き、2017年には8,000%超の成長を見せ、この記事の執筆時点では最も価値のある仮想通貨のトップ15に入っています。
アルゴリズム
古き良きビットコインからダッシュを異なる通貨に仕立てている主なものが、さらに多くのコインをマイニング(採掘)するのに使用されるアルゴリズムです。X11というアルゴリズムを使用し、プルーフオブステーク・アルゴリズムが基になっています。ビットコインはプルーフオブステークではなくプルーフオブワークを使用し、その働きは異なります。
スピード
通貨の背後にあるコンピューター科学と数学を脇に置いておいても、理解すべき異なるポイントはまだいくつかあります。取引を検証する方法が異なるため、ダッシュはビットコインよりも取引スピードが圧倒的に速いのです。ダッシュには、システム上に全取引を検証するマスターノードがありますが、ビットコインのシステムでは、一つの取引に全ノードが
検証しなければなりません。ダッシュのネットワークには約5,000ものマスターノードがあり、検証プロセスの速度を上げるのに役立っています。
マスターノード
ビットコインの大部分は、学術機関によって誕生しました。将来の開発はこうした機関のサポートが必要で、それには時間を要します。ダッシュの開発者たちは、自ら資金を集める方法を起ち上げました。ダッシュのシステムでは、ブロックの報酬はマスターノード・マイナー(採掘者)・基金で山分けとなります。そのうち10%が、将来の開発者向けの融資となります。さらに面白いのは、この5,000ものマスターノードがダッシュの将来の開発方向性を決めることです。開発者の意向で、特定の決断には投票が必要となるためです。
競争
明確な質問として、ダッシュには競争相手がいるのか?ということが挙げられます。簡単に答えると、イエスです。ビットコイン(ビットコインキャッシュの形状となっている)とライトコインが、日々の金融取引で使用されるキャッシュのような中間的役割になろうと画策しています。例えばライトコインは、有名なゲームプラットフォームであるSteam向けの決済方法として承認され、大いに価格を上げています。ビットコインはまだそれに追いつこうとしている段階のため、今のところ主な競争相手はライトコインです。