FXで利益を出す秘訣とは?引き際を知ることです。

by Andrew McGuinness     7月 16, 2019

カジノで過ごしたことがあれば、間違いなくこんなフレーズを聞いたことでしょう。「カジノには勝てっこない」でも、どういう意味でしょうか?トランプカードで賭けるとき、カードを配る人と受け取る人の勝率は同じではないのでしょうか?カードを配ったディーラーが盗み見をしたり、いかさまをしたり、不正なカードを使ったりしなければ、毎回プレイするたびに勝率は同じはずではないでしょうか?

個人のゲームレベルでは、このことは正しいかもしれません。お金を手にして立ち去るチャンスは、ディーラー全体と同じだけあると信じているなら、木を見て森を見ず、でしょう。ブラックジャックの一回の勝負では儲けられるかもしれませんが、「連勝」だと信じて賭け続ければ、避けようがなくディーラーに勝たせてしまい、一時的な勝利もあったものの、一日の終わりには最初に賭けたお金を失ってテーブルを去るはめになるでしょう。

2008年にヒットした映画『ラスベガスをぶっつぶせ(原題: 21)』のおかげで有名になった、あのカード・カウンティング戦略を考えてみましょう。あの映画は真実に基づいて制作されたもので、数人のMIT(マサチューセッツ工科大学)の学生が、ブラックジャックで勝つシステムを構築した話です。犯罪スリラーの内容が、数学の天才にしかカードの数え方を理解できないように見せていますが、真実は、コアの要素に分解してしまえば、あのシステムは比較的シンプルなのです。学生たちはブラックジャックのテーブルにつき、残りのカードが絞り込まれて、最後の2,3手がどう展開するか予測できるまで、ほぼ全員が最小の賭けをします。そして先が読めたところで、先ほどまでのロスを埋め合わせ、利益に換えられる大きな賭けに出るのです。そこで一番大切なのは、新しいカードの封が切られるとすぐ、学生たちは勝利金を手にしてテーブルを去ることです。

最後の部分は、FX取引の初心者が学べる最も大切なレッスンです。もし学生たちがテーブルについたままだったなら、無一文になるまで少しずつ勝利金を削られていき、否応なくカジノがお金を取り戻してしまったでしょう。これは、言うは易く行うは難しなのです。つまり、とてもストイックな人でさえ、勝っているときには賭け続ける魅力に引き込まれてしまい、欲深さがあだとなって、必然的に財布をカラにしてしまうのです。しかし学生たちは引き際を知っていて、感情を乗り越えることができたからこそ、稼ぎを持って退出できたわけです。

FX取引も同様です。トレーダーとして、売るのにいつが最適かを判断しなければなりませんし、保有している通貨の価値が上がれば、技術的・政治的サインを無視し、どれくらいまで価値が上がるのかを見届けようと、そのまま進んでしまいがちです。残念ながら、経験あるFX専門家の全員が、これは諸悪の根源だと言うでしょう。ロスをコントロールするためにできる最善策の一つは、取引から感情を外すことです。FX市場を支配する2つの感情は、貪欲さと恐れです。取引戦略と感情を分けられる、希望に満ちた新米FXトレーダーなら、ほぼすぐに報酬を得られることでしょう。





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