イーサリアムの興味深い分散型アプリトップ5
by Andrew McGuinness 7月 16, 2019
ビットコイン、ライトコインや他の仮想通貨とちがい、イーサリアムは、ビットコイン創設者サトシ・ナカモトが開始した、単なる「ピアツーピア(パソコンに繋いだ者どうしが同格で通信しあう形態)電子決済システム」にとどまっていません。イーサリアムはナカモトが開発した同じブロックチェーン技術でつくられ、開発者が今まで不可能だった機能性をもつ分散型のアプリをつくることを可能にしています。
これらのアプリユーザーたちは、イーサリアムのトークンであるイーサを使って、サービスや商品を売買したり取引をします。イーサリアムの価値の強みは完全に同プラットフォーム上でのアプリの広範囲な適応性、どれくらいの人がイーサ・トークンで取引しているか次第です。下記はイーサリアムの分散型アプリのトップ5です。
1) Vevue
VevueはGoogleストリート・ビューと似たもので、ストリート視点で世界を見ることができます。しかし、わずかに特別な工夫がしてあります。それは何かというと、Vevueでは契約が交わされうることです。ユーザーは他のメンバーに、スマートフォンでその場所のビデオ録画か写真撮影を頼むことができるのです。もしどこか特定の場所を見る必要があれば、スマートコントラクトにビットコインかイーサを少し支払えば、だれかが承諾してくれるでしょう。
2) WeiFund
WeiFundは、KickstarterやIndiegogoのようなオンライン・クラウドファンディングのためのブロックチェーン・ソリューションで、信用不要のイーサリウムシステムで行われます。WeiFundはクラウドファンディングのために「世界クラス、オープンソース・モジュラーで、伸張性のある」実用性を提供する、とうたっています。このシステムのすべては分散型です。
WeiFundのユニークな特徴は、スマートコントラクトを使用することです。Kickstarterでするように単にお金を寄付するという代わりに、ある条件が満たされた場合にのみ指定額が寄付される、というようにスマートコントラクトに記入できるのです。これは投資者と企業の両者にとって、より面白い可能性を広げています。
3) 4G Capital
4G Capitalはイーサリアムのプラットフォーム上でも、さらにユニークな分散型アプリであり、もっとも世界を変えるものです。アフリカにいる小規模の実業家がスマートコントラクトを使って、即座に振込を頼んだり、受け取ったりすることができるからです。提供者はイーサでアプリを使用して、アフリカの小規模ビジネスに資金提供ができます。そして、実業家はこの資金をすぐに利用できます。いつも長い時間と高負担の手数料がかかる国と国との両替や送受金の手間なく、これまで探していた資金調達法をビジネスは見つけることができたのです。
4) Etheria
Etheriaは分散型アプリでも群を抜いてパワーのあるものです。ユーザーはバーチャル世界でタイルを購入して「自分で所有する」ことができ、ものづくりのためのブロックに参加して請け負うために使うことができます。Etheriaはバーチャル世界の風景ではユニークです。というのは、どんな企業にもコントロールされておらず、その代わりに全ユーザーの「同意」によって形づくられているからです。誰かが何かを変えたければいつでも、「オーナーのプレイヤーたち」が結束して変えることができます。Etheriaの創設者は、自分たちが変えられるバーチャル世界で、私たちがどのようにやっていくのかを見たいという、ゲーム的なただの社会実験であると主張しています。
5) Eth-Tweet
Eth-Tweetはツイッターにかなり似た、シンプルなプラットフォームです。しかしツイッターとちがい、独自の分散型ネットワークで展開していて、ユーザーはプロフィールの全管理ができるのです。アカウントやメッセージを操作したり削除できるのは自分だけです。多くの人が、今はまだこのようなアプリは必要ないと思うかもしれませんが、将来マイクロブロギングにもっと自由にアクセスしやすくするために、必要になる日が来るでしょう。ユーザーはイーサの寄付を送受信もでき、それがプラットフォームにコンテンツを構築するためのモチベーションにもなっています。