メタトレーダー4:人生を楽にしてくれるヒントとコツ
FX取引は、投資家、投機家、銀行、ブローカー、そしてその他の組織が集まり自由に通貨を交換するところです。通貨を交換する目的は、純粋な利益を得ることから、長期的なポートフォリオ構築、また民間金融機関の場合のような日々の活動まで様々です。
FX取引の問題(すなわちインターバンク市場へのアクセス)は、個人トレーダーがアクセスできなかったことにありました。技術革新によって利用が可能になるまで、個人トレーダーにとっては高価すぎるものでした。
手数料を請求するFXブローカーを介して、個人トレーダーもFX取引の世界に参加しています。しかし、ある事を理解することを忘れないで下さい。つまり、この世界では、個人向け取引業界が通貨ペアの価格や、通貨の評価にわずかな影響も与える方法はないということです。
どうしてでしょうか?それは純粋な数学から説明されます。
統計的には、FX取引の日々の取引量は数兆ドルを超えています。このうち、個人取引に属するのはわずか5~6%です。
とわ言え、個人トレーダーはまだ挑戦してみることができます。ある意味で、それは当然のことです。なぜなら、多くの場合、空想は現実よりも簡単だからです。つまり、夢を見なければ、それを成し遂げることはできず、成功への欲望は遮断され、その瞬間から進歩が止まるからです。
FX取引に参加している他の組織は、異なる取引プラットフォームを介して銀行間市場にアクセスします。しかし、例えば、ブルームバーグ端末は個人トレーダーにとっては高額になります。
そのようなことから、個人トレーダー専用の取引プラットフォームが登場しました。FXブローカーはそれらを無料で提供し、インターバンク市場との橋渡し役を務めています。
メタトレーダー4:個人トレーダー間の第一候補
メタトレーダー4は、スカルパー、スイングトレーダー、そして投資家などのあらゆるタイプのトレーダーのための多面的取引プラットフォームです。メタトレーダー4では、カスタムインジケーターを取り込んだり、ロボットやエキスパートアドバイザー(EA)を構築したり、また自動化された戦略さえも作動できる可能性を提供しています。
この記事では、メタトレーダー4に関する大部分をカバーした一方で、FX取引でメタトレーダー4プラットフォームを使用する際に、トレーダーの人生を楽にするいくつかのヒントを提供することを目的としています。
プラットフォームの再起動
自分の仕事の成果を失うことほど苛立たしいことはありません。残念ながら、メタトレーダー4で取引する際には失うことがあります。なぜなら、プラットフォームを再起動する時のみ自動的に変更が保存されるためです。
言い換えれば、チャートに追加されたトレンドライン、チャネル、インジケーターなどは、プラットフォームを閉じてもう一度開いた場合のみ保存されることになります。だから何?と言われるかもしれません。
そうですね。物事が上手くいかないときは、上手くいかないものです。停電、あるいはコンピューターがフリーズすることを想像してみてください。
最新の変更がある場合、問題が解決されれば、その変更は表示されないでしょう。従って、仕事の成果が失われることになります。
ほとんどの場合、それほど大したことではありませんが、他の場合では、取引セットアップを再構築するのに時間がかかります。特に、エリオット波動理論を使って市場を取引する場合は、それが当てはまります。
正確なエリオット分析は、毎月の時間枠から始まり、4時間足チャートあるいは1時間足チャートのような低いものにまで下がる、トップダウン型の観点からの推測を意味します。
そのようなプロセスには時間がかかり、数時間おきにプラットフォームを閉めなかったという理由だけで、長時間にわたる大変な仕事の成果を失いたくはないでしょう。
トレンドラインを描く
トレンドラインはトレンドを表すラインです。トレーダーは、トレンドラインの角度に基づいて戦略を適合させ、またそれは市場をチャート化する際に、方法として知っておくべき最初のツールです。
複数の日中の変動で市場が頻繁に変化するFX取引では、トレンドラインを描く必要性が定期的に現れるため、その使用方法を知っておくと便利です。新しいメタトレーダー4プラットフォームを開いた後で最初に行うことは、トレンドラインを描き、それを選択し、パラメータータブでRay(ラインを延長) オプションを解除することです。
Ray(ラインを延長)オプションが選択解除されると、好みの長さでトレンドラインを描くことができるので、全体的なテクニカル分析に適合できます。
トレンドラインのコピー/貼り付け
多くの場合、テクニカル分析ではトレンドラインをコピーして貼り付けしたり、平行線として使用したり、現在のラインの延長線として使用する必要があります。
その場合は、次の手順を踏みます。
- トレンドラインを選択する。
- キーボードのCTRLタブを押す。
- 再びトレンドラインをクリック。
- 画面上のどこにでもトレンドラインをドラッグする。
上記のプロセスを3回繰り返すと、3本の平行線が引かれます。
ワンクリックでオブジェクトを選択する
それでも、初期設定ではトレーダーはオブジェクトを選択するためには(例えば、上記のチャートのトレンドラインのように)、オブジェクトを2回クリックする必要があります。
これには何の問題もありませんが、1回のクリックでオブジェクトを選択するオプションがメタトレーダー4に提供されていることを知っているトレーダーは少数です。これは大したことではないかもしれませんが、生活のために取引を行う個人トレーダーや、市場を分析するためにスクリーンの前で一日に数時間を費やす人にとって、それはクリックする回数を50%削減できることを意味します。つまり、時間が節約されます。
1回のクリックで行う方法は次のとおりです。
- トップメニューに移動し、ツールタブを見つける。
- オプションタブを選択。
- オブジェクトタブを検索。
- 「マウスを1回クリックするだけでオブジェクトを選択する」というボックスにチェックマークする。
テンプレートを使用する
メタトレーダー4は、全ての通貨ペアをチャート化する可能性を提供しています。単にマーケットウォッチに移動して、通貨ペアを選択しメインウィンドウにドラッグしてください。
または、通貨ペアを右クリックし、チャートウィンドウを選択すると、以下のようにメインのチャートウィンドウに表示されます。
値動きの見解がある一方で、チャートウィンドウは完全にカスタマイズ可能です。
右クリックして、プロパティを選択すると、完全にカスタマイズできます。
キャンドルの色から背景まで、トレーダーは何でも変えることができます。しかし、新しいチャートを開くたびにこの手順を繰り返したくはありませんね?
テンプレートを保存する可能性があるため、その必要はありません。その方法は次の通りです。
- 将来の分析でさらに使用できるように、チャートをカスタマイズする。
- 右クリックでテンプレートオプションを選択し、テンプレートを保存する。
- すべての時間枠において新しいチャートを開く。
- 右クリックでテンプレートオプションを選択し、テンプレートを読み込み、保存したばかりのテンプレートを選択。
異なる名前を使って複数のテンプレートを保存し、将来のチャートで使用することが可能です。これにより、ブローカーを切り替えた時にはより簡単に利用できます。
例えば、あるブローカーから別のブローカーに切り替えた際、両方のブローカーがメタトレーダー4を提供するので、自分の分析を持ちこむことが可能です。これにより、テンプレートだけでなく、完全な統計データを新しいメタトレーダー4 プラットフォームに転送できます。
結論
この記事で紹介した機能は、メタトレーダー4 プラットフォームが提供する可能性を強調したのみです。紹介した機能はトレーダーのために最も重要なものではなく、トレーダーの人生を楽にしてくれるいくつかのコツにすぎません。
メタトレーダー4は、FX取引で個人トレーダーが持てる唯一の選択肢ではありません。実際、cTrader、メタトレーダー5などの他の取引プラットフォームが登場しています。
しかし、主な機能は同じで、新しいプラットフォームは単にメタトレーダー4を複製しているだけです。例えば、メタトレーダー5の場合、ブローカーは世界のいくつかの地域における制限のために、それを提供することを余儀なくされました。このことについては、取引アカデミーの後の別の記事で詳しく説明します。