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Trading101
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エリオット波動理論– 拡大型パターン

エリオット波動理論はパターンを利用して、将来価格を予想します。FX取引では、市場の動きの裏にある理論を見つける際に、パターン認識法は大いに役に立ちます。

エリオット理論の特徴は、多くの規則からきています。論理的プロセスが終わる時に、トレーダーは通貨ペアの価格に何が最も起こりそうなのかを見つけます。

FX取引は乱高下が大きいことで知られており、トレーダーは積極的な資金運用法を利用しています。別の言い方をすると、トレーダーは常に、何か悪いことが起こると疑っており、新たな市場の現状にストップロスのレベルを適応させ続けて、反応を示します。

修正波の一部である拡大型パターンはフラットとジグザグに現れます。または、別の言い方をすると、拡大型パターンはフラットまたはジグザグのいずれにもなりえます。そして、ほとんどはトライアングルの形成で現れます。

これは拡大型パターンの基本的な特徴の一つです。トライアングルの全区間または区間のほんの一部として現れます。下降型トライアングルは上昇型トライアングルよりも形成されることが多いため、拡大型パターンが形成されるときには、トレーダーは大きな下降型トライアングルではないかと推測します。

FX取引の拡大型パターン

エリオットは市場の動きを衝動波と修正波に分けました。さらに、修正波を単純と複雑に分けました。

文字通り、3種類の単純な修正(フラット、ジグザグ、トライアングル)を使って、複雑な修正を構築しました。単純な修正を1つまたは2つの仲介する波(いわゆるX波)で結びつけて組み合わせ、複雑な修正としました。

単純な修正では、拡大型パターンがジグザグとフラットで形成されます。

拡大型フラット

ジグザグよりもフラットの種類のほうが多いため、拡大フラットが多数あるのは当然です。実際、一種類の拡大型フラットで、各b波がリトレースメントが起こります。

  • 61.8%~80%の間
  • 80%~100%の間
  • 100%超

どのような場合でも、拡大型フラットを作りあがるのは、c波の長さです。その前にくるb波の長さの138.2%を超える長さまで延長されなくてはなりません。

とはいえ、たいがいは、161.8%をはるかに上回り、さらに大きなレベルを超えることもありえます。市場が拡大型フラットを形成する可能性があるというはっきりとした兆候がでるのは、161.8%の延長レベルで市場が反応する場合です。拡大型パターンでc波がそれほど多く延長する時に、このような反応がよく見られます。

最近のEUR/USD値動きを例にとります。2018年は、1.25マークを上回るシャープな動きで始まりました。

とはいえ、a-b-c構造では強くはねつけられました。a-b-cをよく見ると、a波は衝撃波ではないのがわかります。従って、b波のリトレースメントは 61.8%を超えなければなりません。80%~100%の間となった場合は、フラットは強いb波のカテゴリーに属しているということです。

次に、c波の延長は161.8%を超えました。実際、161.8%に達する時までに、市場は急反発し、拡大型フラットが起こっていることがわかります。

この取引アカデミーで取り上げてきましたので、これまでに、衝動波と修正波の規則には慣れていらっしゃるはずです。このフラットパターンでc波をどのように分類しますか?こちらにヒントを上げます。

この記事の冒頭の記述をチェックされれば、拡大型フラットがトライアングルの全波または波のほんの一部として表示されると述べたことにお気づきでしょう。さらに、その場合は、おそらくは、下降型トライアングルとなります。一番よく形成されるからです。

この場合、市場は161.8%レベルで反応するため、論理的に考えると、拡大型パターンとなります。従って、トライアングルが思い浮かびます。下降型トライアングルです。

すばやく縮小すれば、拡大型パターンが何を暗示しているかわかります。下降型トライアングルです。下降型トライアングルのa波の一部に過ぎないことが判明しました。

拡大型ジグザグ

ジグザグでは、鍵となるのはb波です。リトレースメントが前のa波の61.8%を超えてはなりません。実際、リトレースメントが50%を超えれば、トレーダーはこの数字を疑い始めます。

拡大型ジグザグの背後にある原則は同じです。b波はジグザグのリトレースメントを守りますが、a波の長さと比べると、c波は161.8%を超えます。

そのため、拡大型パターンは非常に攻撃的なパターンになります。a波とc波は共に衝撃波であるため、多くの人は、a-b-c全体を衝撃波と間違えました。

以下、拡大型ジグザグがどのように見えるかを記述します。

そのルールが画像に表示します。

  • a波とc波は衝撃波
  • b波のリトレースメントはa波の61.8% を超えない
  • c波はa波の161.8%を超えて延長しなければならない

それを考慮して、拡大型パターンの速度にかかわらず、ほとんどの時間には、単に下降型トライアングルの一部の変動状況だけを示しています。

FX取引における時間変化

時間はいつも、予測の時にはデリケートな話題となっていました。市場が次にどこに向かうのかは口にされることですが、時期についてはどうでしょうか?

時には、動きが起きるのはいつなのかを知るほうが、どこに進むかよりも重要です。たとえば、市場が下降型トライアングルを形成しているのは明らかかもしれませんが、コンソリデーション(保合)が終わるのかが本当に分かる者は誰もいません。従って、ブレイクする時間の予想が、FX取引では最もやりがいがあることの一つです。

ルールではありませんが、拡大型パターンでは時間変化が起こります。つまり、c波が一定レベルを超えて延長しなければならないだけでなく、そのときに、複数の時間パターンを守ります。

一番よくある組み合わせの中には、波の形成にかかる時間を指すものがあります。通常、以下に示すとおり、トレーダーは同等性の原則または、2つの波の合計を見ます。

  • 拡大型フラットでは、c波にかかった時間は、a波とb波をあわせてかかる時間と同じです。
  • 拡大型ジグザグには、a波の形成にかかった時間と同じ時間がc波の形成にかかります。

2つの時間変化の一つが拡大型パターンで現れるときは、拡大型を裏付け、拡大型の特徴を補強するようになるだけです。

結論

下降型トライアングルはありふれた性質のものであるため、拡大型パターンはよく現れます。ジグザグとフラットの間で、主にフラットがFX取引で形成されるのをさがしてください。

前もって、下降型トライアングルを見つけることができるため、トレーダーに高く評価されます。やがてレンジ(範囲)を見つけると、取引戦略が変化します。

たとえば、レンジ相場取引のため、トレーダーはオシレーターを使って、買われすぎと売られすぎのレベルを利用します。問題は、レンジを見つけることで、拡大型パターンが助けとなります。

トレンドトレーダーにとって、レンジを見つけるのは、ある通貨ペアを抜かして、取引せず、トレンドの通貨ペアだけを取引します。従って、マージンを節約し、過剰取引を回避し、値動きが鈍い時期には、取引口座を使わないようにします。

まとめると、エリオット波動理論の拡大型パターンは発見し、解釈するには複雑なパターンです。しかし、高頻度取引業界によって作りあげられた市場の変動と振り幅が大きいため、FX取引では一般的です。