FX取引:プロ

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Trading101
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Lectures 20 レッスン
Duration 20 時間

投機の美学:マネーゲームを理解する

FX取引は投機に他なりません。ギャンブルではなく、投機です。

ゼロサムゲームとして、ギャンブルは今もなお多くの人を惹きつけています。例えばカジノが常に勝つと分かっていても、人々はチャンスに賭けたがるものです。

取引は1つのこと以外、全ての観点で異なります。トレーダーとギャンブラーが追いかける共通のもの、それが利益です。

しかし、これは2つの間のほぼ唯一の共通ポイントです。オンライン業界はギャンブルや取引の誘惑であふれていますが、この2つの違いは、こうした活動に関わる人々にあります。

ギャンブルは誰にでもできますが、取引は一部の人しかできません。金融商品の変動を取引や投機することに、賭け事は何の関係もないのです。

むしろ、取引はトレーダーと市場の他の参加者の両者の心理が関係しています。さらに、知識と既成概念にとらわれずに考える能力が、取引をギャンブルと違うものにしています。そして最後に、投機の美学とは主要なプレイヤーとともに取引する能力のことを言います。

投機の美学

この取引アカデミーは、個人トレーダーの見地から全ての記事を執筆し、構成しています。市場の他の参加者がFX取引にアプローチする際には、必要性、ターゲットが異なり、利用する資源さえ別のものです。

とはいえ、個人トレーダーは孤立しています。毎日5兆ドル以上の持ち主が変わる中、個人トレーダーに該当する取引量は、6%未満程度です。

FX取引量に対する個人トレーダーの影響力をチェックする最も簡単な方法は、銀行が休みの日となる取引日の変動を見てみることです。FX取引はレンジ(持ち合い)相場であることがほとんどなので、市場が極端に静かで、ゆっくりとした動きであることが分かるでしょう。

よって個人トレーダーには、投機の美学はマネーゲームへの理解に終始します。多くの人が好んで呼ぶように、これはゲームではないことは明らかです。

その代わり、取引は真剣なビジネスであり、あらゆる種類のバックグラウンドを持つ人々が、同じ取引の場にこぞって腕試しにやってきます。お金儲けをするビジネスとは幻想的で知性的な響きですが、実際にはその通りです。

友人のグループに、自分はプロの賭博師だ、またはプロの投資家だと言って、どちらがよりエキサイティングで真剣な職業だと思われるか試してみてください。

マネーゲーム

インターネットやオンライン取引で個人トレーダーがインターバンク市場にアクセスできるようになってから、一般の人々は突然、本や映画でしか知り得なかった市場にアクセスするようになりました。

インターバンク市場は最も流動性の高い、世界でも大規模な市場です。ここがまさに、商業銀行が流動性をある通貨から他の通貨に交換し、中央銀行が銀行間操作を行い、金融政策の決定さえも行われる場所です。

しかし、こうした存在は取引で生計を立てていません。利益を出すために投機をしていないのです。

代わりに、市場変動の要因を作りあげています。よって、収益性のある投機とは、FX取引のマネーゲームを理解することです。そしてこのことは、中央銀行の活動における基本的なマクロ経済の実施を理解する、という意味です。

ここまで取り上げてきたのは、テクニカル・ファンダメンタル両方から見た、FX取引の最重要面です。取引のテクニカル・ファンダメンタル面に関する詳細に関心をお持ちの時は、参照していただく事柄がこの取引アカデミー内でたくさんあります。

しかし、この素晴らしいプロジェクトも終わりに近づいているため、通貨市場を動かす第一の要因として、中央銀行が今日のFX取引に対して影響を及ぼしているというという点をここでもう一度繰り返さなければなりません。

中央銀行を理解する

世界中のすべての国・地域には中央銀行があります。中央銀行はその地域の金融政策を行い、それによって価格の安定性を保護します。

世界の中央銀行が国際決済銀行(BIS: the Bank of International Settlements)の傘下で活動していることを知っているトレーダーはほとんどいません。スイスのバーゼルを本拠地として、もともとは第一次世界大戦の賠償金の支払い支援を行うために誕生した国際決済銀行は、今日の金融界において流動性を滞りなく提供し、国際金融システムを調整しています。

世界の主要中央銀行は、定期的にバーゼルの国際決済銀行本部で会合を開き、国際的な金融政策や、様々な地域の課題、兌換性や金融問題などについて話し合っています。

興味深いことに、そうした会合は国際的な金融報道機関にあまり取り上げられません。しかし、まさにこの会合こそが、世界で最も尊敬に値する中央銀行が世界の金融政策の主な動きを設定する場所なのです。

誤解のないよう記しますが、連邦準備制度制度(Fed)は欧州中央銀行(ECB)が何を行うか、市場が知るずっと前に知っています。あるいは、日本銀行は連邦準備制度が金利と金融政策サイクルに対して何を行うか、そのプロセスが始まる前から認識しています。

金融政策の実施

上記の問題は、全ての情報が公であることなのですが、トレーダーはそんな問題があるとは知りません。よって、国際決済銀行の最新レポートを少々リサーチすれば、最近の中央銀行の計画や世界の通貨への将来的な実施が明らかになります。

個人トレーダーが中央銀行を理解する上で役立つ他のことは、中央銀行による金融政策の実施に関連します。例えば、米国の連邦準備制度が量的緩和(QE)プログラムを発表した際、連邦準備制度は特定の額の国債を毎月購入すると述べました。

市場は明らかに秒速で反応し、USDを暴落させました。数日後にトレーダーは実際の発表が何を意味していたか忘れてしまいましたが、連邦準備制度はその政策を実施しました。

すなわち次の数ヶ月間、国債が実際に購入されたのです。ですから、USDに対する意味あいは簡単に弱まらず、プログラムが終わるまでそのままでしょう。

別の例もまた米国のもので、連邦準備制度が現在いわゆる量的引き締め(QT)に従事していることが原因となっています。実際に連邦準備制度は、量的緩和政策のもとで購入した国債を、バランスシートを縮小させるため、売却しています。

どんな即効性があったでしょう?流動性の枯渇として知られる動きが起こり、毎月何十億もの米ドルが金融システムから消えています。

FX取引に話を戻すと、常に市場は米ドルを売るかもしれませんが、一般的なトレンドは、システムにおける米ドルが枯渇しているため、米ドルの価格を上昇させるしかなさそうです。ドルが少なくなれば、ドル高となります。もはや大量に入手できない通貨を入手するには支払い額を増やさなければならないためです。

建玉明細(COT)

FX取引における個人トレーダーの成績は低迷しているため、個人取引市場におけるポジションを伝えてくれる指標まで存在します。極端なレベルが形成されるとき、市場はほぼ常に逆向きに動きます。

よって、FX取引の個人取引部分は、市場が実際に動くのと逆の指標として動きます。悲しいとはいえ、事実であり、市場参加者が何をしているか、マネーゲームの解釈方法をトレーダーが知らないために、このような状況になっています。

結論

投機は経験・知識・戦略のバランスを取るアートであり、直感・本能・勇気と結果をつなぎ合わせたものです。資金運用を少々加えれば、最終的にFX取引における成功への道が開けます。