FX取引:プロ

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Trading101
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Lectures 20 レッスン
Duration 20 時間

結局、お金とは何なのか

FX取引で私たちが今日使っているほとんどのテクニカル分析理論と指標は、違う時代で使われていたものです。それはインターバンク市場へのアクセスに法外な費用がかかるため、個人トレーダーはFX取引ができない時代でした。

インターネットやパソコンのオンライン取引が最も流動性のある市場、つまり外為市場に門戸を開いて以来、トレーダーは突如としてこの新市場に、全種類の指標や取引理論を適用する可能性を得たのでした。

トレーダーがそれらを利用しようが、意図して利用しまいが、それは別の話です。取引ツールや戦略によって、良い結果を出すものもあればそうでないものもあり、また別のものと組み合わせることで素晴らしい結果を出すものもあります。

すべてのケースで、今日トレーダーが知っていて使用しているほとんど全てが2000年より前のものです。下記に例をいくつか挙げます。

  • エリオット波動理論-1930年代
  • ガートレーとハーモニック取引-1940年代と70年代
  • ギャン-1910年代
  • ダウ理論-1900年以前
  • ピッチフォーク-1970年代
  • RSI(相対力指数)-1970年代
  • CCI(商品チャネル指数)-1980年代

状況がお分かりだと思いますので、このあたりで止めておきます。

ほとんど全てのテクニカル分析パターンが、上に挙げた時代のものです。もっと前のものさえあります。

ヘッド・アンド・ショルダー、ウェッジ、ペナントやフラッグなどのことを述べています。言うまでもないことですが、日本式ローソク足は1700年代のものです。

この取引アカデミー内では、これら全て、良いものも悪いものも取り上げてきました。これらの欠点、長所や短所などは、今日のFX取引に機能したり、しなかったりするものです。

こうした全てのテクニカル取引ツールは、時の試練に耐えました。人々はそれらを長い間かけて記録し、金融市場で使用しました。

人々は金融市場の変動の背後にある理論を理解したり見つけたりしようとして、数えきれない時間をかけ、人生の中で何十年も捧げました。何のためにでしょうか?

それに加えて、社会も変わっていきました。戦争で戦いがあり、大統領が変わり、政治家はいつでも登場しては消えますが、常に解釈するための根本的な何かがあるでしょう。

選挙や投票、金利や金融政策の変更、または想像できる全てのことが金融市場に影響する可能性があります。最近ではソーシャルメディアや、どこにでも存在する相互接続の性質で、ニュースが光の速さで移動します。

それは米国の大統領がツイッターでつぶやくだけで充分であり、FX取引はより激しい変動を経験しています。

なぜこんなことが起こり、なぜ人々はこんなにも時間をかけ、金融市場を理解しようと努力するのだろう、と思ったことはありますか?全てはお金に由来します。

お金を理解する

結局のところ、お金とは何でしょうか?その答えは、その質問が問われた時代によります。

歴史的には、何千年もの間、時の試練に耐えた唯一のお金の形状は金でした。しかし今日では、金はほとんどの人にお金だと認識されていません。

金貨と銀貨は、人々が商品やサービスと交換していたために、世界の多くの場所で何世紀にもわたって流通していました。

私たちの時代では、紙幣または法定通貨が、千年前の金と同じ価値を持っています。そうです、近年のお金とはセキュリティー上の記号で溢れた、ただの紙切れに過ぎないものです。あるいは、せいぜいみなさんの銀行口座にある電子数字でしょう。

月末にお金が支払われることを考えてみてください。「給与明細」を受け取ったとき目にするのは、銀行口座の中のある数字です。

オンラインで何かを買う際、またはクレジットカード決済を行う際には、自分の数字が他人の銀行口座に移動します。基本的には、数字で商品に支払うのです。

これが21世紀におけるお金です。しかし、今まで存在してきて、現在も存在し、将来も存在し続けていく全種類のお金は1つのこと、たった1つのことが基になっています。それが信用です。

取引とは、商品やサービスを直に交換する人々から始まります。あるいは、物々交換です。

しかし、それは不便でした。例えば、肉屋がビール醸造所に毎日肉を運ぶことなどです。よって、お金は2者間での信用を保証するものとなりました。

最初に、その地域で価値ある象徴がお金として受け入れられました。次に商業が発達すると、金貨・銀貨がお金の形状として全世界的に受け入れられるまでに進歩しました。

しかし金の重量のために、長距離を移動するときは大量に運ぶことが困難でした。そこで、銀行や紙幣が登場したのです。その瞬間から今日の電子マネーに至るまでは、とても速い進歩です。

全てを1つに

この取引アカデミーのねらいは、トレーダーに素晴らしいFX取引市場をご紹介することです。しかし、金融市場の仕組みでは全てが繋がっているため、関連する他の市場についても取り上げることは避けられません。

そのようにして、新人から「取引で生計を立てる」レベルまで、FX取引に関わるすべての側面をカバーするこの道のりにおいて、他の市場に有効な事柄についても取り上げてきました。

例えば債券や株式市場は、中央銀行が定める金利水準に依存していることなどです。

一般的な取引やFX取引は特に、収入を得る他の方法に過ぎません。驚くべき共通点はあるものの、ギャンブルとは違います。

時が経てば、金融市場を理解したことから得た経験で、この2つの区別はとても明確であり、結局は次の世代にこのメッセージを渡していくことになるでしょう。

取引は素晴らしいものであり、可能性に満ち溢れています。お金が容易に分かるようになり、金融市場が身近になります。

記者会見や、お金を創り出す中央銀行、金融市場に影響するその他の原理を聴くことは魅力的なプロセスです。ある意味、今日のトレーダーは1900年代の「マスター」たちが行ったことをつなぎ合わせ、現実を利用しているのです。

何の目的で?お金を稼ぐ目的で、です。

生計を立てるための投機とは、他の仕事と同じです。もっと大変かもしれませんが、通常の仕事に他なりません。

真剣に取り組めば、素晴らしい結果が待っています。人々は結局、自分の直感を信じ、チャートや他市場の原理を理解して、金融システㇺとともに成長するのです。

大切なのは、勝者を作り上げる細々とした詳細に目を向けることです。例えば、資金運用がそうです。

時として、取引に必要なのは少々の規律と忍耐だけなのです。

この取引アカデミーで取り上げた全ての事柄は、目新しいものではありません。その代わり、21世紀の金融市場についての率直で本当に表現されたものです。

トレーダーが特にFX取引や、その長所や短所を理解するのに役立ちます。その地点に達するには2つの方法があります。それは、自分の過ちから学ぶか、あるいは、このような取引アカデミーから学ぶことです。

最初のオプションは時間がかかります。そしてその道中で、トレーダーは多くのお金を失ってしまうでしょう。

2つ目のオプションは速くて正確、かつ取引における洞察に満ちています。

FX取引の準備はできていますか?