FX取引:中級レベル

中級
Trading101
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日本のローソク足:明の明星と宵の明星を理解

ハンマーとシューティングスター(流れ星)と同じカテゴリからよく現れる反転パターンが、明けの明星と宵の明星です。ローソク三本の組み合わせパターン(三川)がトレンドの終了時に形成され、すばらしいFX取引設定をお膳立てします。

名前がほのめかすように、明けの明星は強気の状況を示します。弱気トレンドの終わりに現れ、トレーダーは市場の反発を予想します。

一方、宵の明星は、強気トレンドの終わりに形成されます。トレーダーは宵の明星の後はショート(売り待ち)を希望します。市場が弱気になるためです。

したがって、明けの明星はハンマーと同じ場所に現れる一方、宵の明星の条件はシューティングスターと同じものになります。パターンの違いはローソク足の数から来ます。ハンマーとシューティングスターの場合はローソク足は1本、明けの明星と宵の明星の場合は、ローソク足は3本です。

明けの明星と宵の明星パターンの条件

明けの明星は弱気トレンドが終わる時に形成されますので、弱気トレンドの存在が最初の必須条件です。それゆえ、明けの明星が形成されたときの1本目のローソクは弱気で、赤い大きな実体がつきます。

2本目のローソクは同時線(始値と終値が同じ)、ハンマーまたは小さいか、重要性のない実体がついたシンプルなローソクとなります。実体の色は問題ではありません。緑(始値よりも終値が高い陽線)の場合も赤(始値よりも終値が低い陰線)の場合もあり、明けの明星の場合はそれによって決まりません。

最後に、3本目のローソクがパターンの鍵を握ります。明けの明星は強気パターンであるため、このローソクは潜在的な反転を示します。

したがって、強力な緑の実体があり、この実体は、1本目のローソクの領域の50%を超える上半分まで伸びます。ほとんどの場合、明の明星の1本目のローソクの長さをはるかに超えます。

上のチャートは弱気トレンドを示します。市場は下落を続け、近いうちに反転する可能性を示すものはありません。

ところが、強い赤の陰線の後、市場では小さな実体のローソクを形成します。通常は、このようなローソクはためらいや不透明性を示します。

弱気では機会に対してためらいを示し、強気では機会を求めます。ここで初めて、3本目のローソクに焦点が移ります。

この場合、3本目のローソクは、1本目のローソクの50%超えに大きく近づき、ブル(強気)にゴーサインがでます。つまり、反転パターンが起こります。中央のローソクが同時線またはハンマーである時は、このパターンはさらに強力になります。

以下に守るべき事を挙げます。

市場は反発するだけでなく、明けの明星が形成された直後に強気トレンドが始まりました。

宵の明星の場合、市場で同じ状況が起こる必要がありますが、明の明星とは正反対になります。

  • 強力な強気トレンドが必要
  • 1本目のローソクにはかなり大きな緑の実体がある
  • 中央のローソクは同時線か、小さな実体のあるローソクか、シューティングスターのいずれかです。
  • 3本目のローソクは、弱気のローソクであり、1本目のローソクの領域を50%を超える移動をします。

以上を心がけ、この強力な反転パターンをFX取引にふさわしい資金運用に取り入れる方法を見ましょう。

明けの明星と宵の明星パターンの取引方法

FX取引では、どんな取引でもストップロスと利食いを置く必要があります。ストップロスと利食いは、リスクを評価し、利益をあげる可能性を高める資金運用システムの柱です。

ストップロスは、取引シナリオまたは設定が無効であることを示します。市場がそれよりも下落すれば、取引には損失がでます。

トレーダーがストップロスを行わず、一度、「心理的に」停止する場合もあります。つまり、市場が特定レベルよりも下に移動する時は、トレーダーはポジションをクローズします。

これは計画的に思えますが、実際には、市場がトレーダーをだましているのです。時には動きがとても速いため手動ですばやく取引をクローズして、損失を制限することができません。

とはいえ市場だけのではなく、人間の性質もトレーダーをだまします。希望、強欲、そして恐れがトレーダーに間違った決断をさせます。

そのようなものですから、ストップロスを活用しない理由などあるのでしょうか?ストップロスは取引計画が実施されていることを示し、FX取引戦略には欠かせません。

明けの明星と宵の明星の場合、ストップロスはパターンの最小値/最大値です。ローソクが下がるのか、上がるのかは問題ではありません。

反転パターンは強気と弱気のせめぎ合いです。このため、明の明星が形成された後、弱気が簡単になくなるわけでも、宵の明星の後、強気が簡単になくなるわけでもありません。

従って、ロング(買い)にするかショート(売り)にするかを決める前に、値下がりを探します。パターンが生じる時間枠に応じて、トレーダーは市場の参入をするか、指値注文をします。

通常は、それまでの相場が反転する前に、市場は明の明星または宵の明星の50%から61.8%の間で市場は反転します。明の明星または宵の明星が時間枠で形成される場合、トレーダーは市場に参入しそうですが、日次または週次/月次のような大きな時間枠で明星が形成される場合、反転までかなりの時間がかかる可能性があるため、指値注文するのは道理にかなっています。

明の明星の場合、トレーダーは買いの指値注文をします。明の明星に対するFX取引計画では、次の手順を踏みます。

  • フィボナッチリトレースメント・ツールを使って、明の明星の最高点と最低点を測定
  • 50%~61.8%で買い指値を出す
  • 明の明星の一番下のポイントをストップロスにする
  • 1:2または1:3のリスクリワードレシオに相当する利食い

アグレッシブトレーダーは市場のさらなる値上がりを追い求めることを選択します。市場の回復後はトレーリングストップを使います。新たに生まれたトレンドにできるだけ長く乗りたいと願うからです。

宵の明星の場合、トレーダーは売りの指値注文をします。宵の明星に対するFX取引計画では、次の手順を踏みます。

  • フィボナッチリトレースメント・ツールを使って、宵の明星の最高点と最低点を測定
  • 50%~61.8%で売り指値を出す
  • 宵の明星の最高ポイントをストップロスにする
  • 1:2または1:3のリスクリワードレシオに相当する利食いを行います。

結論

明星が形成される時間枠が大きいほど、反転の可能性は強くなり、機会も大きくなります。しかし、明星は常にトレンドを反転させるわけではありません。

このため、ストップロスの利用は必須で欠かせません。市場がストップロスを下回るか上回る場合、そのようなパターンはただ無効となり、存在しなくなってしまうからです。

影響のある明星には、中央にハンマーまたは同時線がきます。取引ルールに従えば、ハンマーも意味をなします。ただ、市場が逆点せず、ハンマー関連の取引が発生しない可能性があるにすぎません。

同時線は、日本的なすべてのアプローチの中で、最もミステリアスなパターンの1つです。継続と反転の両方の状態を示しますので、同時線の専用記事を使って、その概念を取り上げます。

ハンマーとシューティングスターの例のように、明けの明星と宵の明星の取引では、いつものような感情の大きな起伏を避けます。ファンダメンタルトレーダー(ニュースの解釈に基づくFX取引)は常に、最後に自問自答します。いつも、市場が反転したらどうなのかと考えることになります。間違っていればどうなるでしょうか?分析のほとんどが、経済ニュースを独自に解釈したものにすぎません。

一方、テクニカルトレーダーは、明確なルールを使って、市場へのエントリとエグジットを行います。理由は何であろうとも、市場が反転パターンを形成すれば、テクニカルトレーダーは取引方法を心得ており、市場反転の理由は気にかけません。

このような一貫性と規律により、取引口座は成長し、トレーダーはFX取引で成功します。