FX取引:初心者

初心者
Trading101
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Duration 20 時間

完璧なトレンドの乗り方

FX取引で最初に出会うのが、トレンドの概念です。世間一般の通念では、トレーダーは常に完璧なトレンドに乗ることを意識しています。

そうは言っても、何がトレンドを形作るのでしょうか?さらに、何がトレンドを完璧にしているのでしょうか?

ここで正直になりましょう。誰もが、ほとんど、あるいは全く戻し(プルバック)のないトレンドに乗りたがっています。市場が反転しようとそうでなかろうと、トレーダーの感情を揺さぶらないトレンドです。

そして完璧なトレンドとは、下記のようなものです。

  • 永遠に続く
  • 戻しがない
  • 利益が簡単に出せる

現実味を帯びていますか?もちろん、そうではありません。

しかし、FX市場がトレンドを形成しないということではありません。実際にFX取引では、強力なトレンドが、他の市場に見られないような美しい連続を形成しています。

問題点は、数字、あるいは統計です。

市場(いわゆる通貨ペア)では、65%以上が持ち合いに時間を割いています。トレンドが存在しないときにトレンドに乗るのは、困難ですよね?

まあ、それは場合によります。ほとんどの場合、時間枠によります。

トレンドを定義する

「トレンドは友達」とはよく言ったものです。FX取引をする誰もがそれを知っていますが、そのコンセプトを理解している人はほとんどいません。

トレンドとは、下記のどれかです。

  • 強気(上昇トレンドのことで、市場が上方に動き、トレーダーはロングして、下降するごとにポジションを追加する)。
  • または弱気(下降トレンドのことで、下方に動き、トレーダーはショートして、上昇するごとにポジションを追加する)。

トレンドの定義に、これ以上当てはまるものは何もありません。持ち合いとは、一定のレンジ幅で動く状態が形成されることで、トレンドが消える理由となります。

異なる時間枠について述べなければ、の話です。現在のEUR/USDチャートを使って、価格変動を見てみましょう。

4時間足チャート(4時間足チャートのことで、赤と緑の各ローソクが4時間の間隔を示している)の上の図は、この通貨ペアが約300ピップのレンジにとどまっていることを表しています。1月中旬以来、EUR/USDは高値にも低値にもブレイクできないでいます。

簡単に言うと、市場が持ち合い状態になっています。これは変動する理由を待っています。ですから、トレンドは現れていません。

しかし異なる時間枠で、より詳細に見てみると、トレンドの形成している状況が明らかになります。まずは、もっと短い時間枠に移ってみましょう。1時間足チャートです。

ここでは弱気・強気の両トレンドを表しています。この2つのチャートの唯一の違いは、時間枠のみです。

長い時間枠ではどうでしょうか?日足チャートを見てみましょう。

FX取引における、安値の切り上げと高値の切り下げの重要性

見てお分かりのように、日足のEUR/USDは、2017年の春から始まった巨大な強気トレンドを形成しています。4時間足の時間枠で分析した現行レンジは、レンジまたは持ち合い以外の何者でもありません。

時間枠の考えとは、トレンドの形成方法を説明するためのものでした。そして、トレーダーがどのようにトレンドを認識するか、ということです。

これは時間的な展望に大きく依存します。そして取引スタイルにもよります。

スキャルパー(一日に複数の取引をして、日をまたいでポジションをオープンしておくことのないトレーダーのこと)は、時間足より長い時間枠でトレンドに乗ることは難しい、と判断するでしょう。スキャルパーには、素早い稼ぎと迅速な動きが最も大切だからです。

スイングトレーダーおよび投資家(通常、利食い水準にはより長い対象時間を考えているトレーダー)は、そのような時間枠さえ見ません。より大きな構図で取引機会に注目し、トレンドがあればそれに乗ります。

FX取引における、安値の切り上げと高値の切り下げの重要性

強気・弱気トレンドは、したがって全ての時間枠に現れます。市場は日足チャートで持ち合いになるかもしれませんが、時間足または5分足チャートでは、小さなトレンドが現れます。

トレンドには数日続くものもあり、数時間のものもありますが、利益を出すチャンスがそこにはあります。そしてチャンスがあるところに、トレーダーが戦略を持っています。

と言っても、何がトレンドを形成するのでしょうか?答えは価格動向における連続の動きにあり、それは安値の切り上げや、高値の切り下げの連続とも呼ばれます。

言い換えると、強気トレンド(上昇トレンドで、トレーダーはロングしたがる、または買いたがる)では、

- 市場が安値切り上げの連続を形成する。価格がその連続をブレイクできない場合、そのトレンドはそのまま続く。よって、トレーダーは現行ポジションに追加するため、あるいはトレンドに乗る良いエントリーポイントを見つけるために、下降したときに買う。

弱気トレンドでは、反対に形成されます。

前の弱気トレンドで、高値切り下げの連続がブレイクされ、価格が底をつく前触れを示しています。次に、トレーダーは新しいトレンドである強気トレンドが始まったかを確認し、安値切り上げの連続だと認識できる地点で買います。

その場合、新しい方向が明確になります。もちろん、弱気の反転では、トレーダーは安値切り上げの連続がブレイクするのを待ち、高値切り下げが現れるのを確認します。

上のチャートは強気トレンドを描いています。トレーダーの仕事は、安値切り上げの連続を見つけることで、正しく解釈するなら、トレンドに乗ることです。

上のケースのように、FX取引にはときどき確定が必要です。前のトレンドが終わったことを、どのようにして知ればいいでしょうか?

それは簡単です。市場が、弱気トレンド状態を無効化している部分を探してください。さらに正確に言うと、高値の切り下げをブレイクしている部分です。

前の弱気トレンドで、高値切り下げの連続がブレイクされ、価格が底をつく前触れを示しています。次に、トレーダーは新しいトレンドである強気トレンドが始まったかを確認し、安値切り上げの連続だと認識できる地点で買います。

その場合、新しい方向が明確になります。もちろん、弱気の反転では、トレーダーは安値切り上げの連続がブレイクするのを待ち、高値切り下げが現れるのを確認します。

FX取引のトレンドライン

トレンドライン、またはトレンドの線に必要なのは2つの点のみです。接続する2点(通常、安値切り上げの2つか、高値切り下げの2つ)でトレンドラインを形成します。

先述した連続とトレンドラインの違いとは、トレンドラインのほうがもっと目立つという点です。トレーダーは価格がラインの下に行くか上に行くかを効率的に見て、それに応じて行動します。

しかしトレンドラインを使うことは、ある時点で注意が必要になります。したがってトレンドに乗るには、高値切り下げと安値切り上げの連続のほうが、シンプルなトレンドラインより関連性があります。

上のEUR/USDチャートは、手がかりとなる2つのトレンドラインを表しています。黒い太線が、最初の安値切り上げの底部を繋げています。

問題は、次の安値切り上げ部分がそれをブレイクしている事です。こうして多くのトレーダーがロング側で撤退し、それが偽のブレイクだと分かり、市場が爆発的に上昇するのを見るだけとなってしまいます。

実際に、問題は安値切り上げの連続ではなく、トレンドラインにあります。この記事で取り上げた連続原理が機能し、それに従ったトレーダーは、強気トレンドに乗ることを享受しました。

しかし、上のチャートには別のトレンドラインがあります。このトレンドはさらに強力になり、最初のトレンドラインを引き離しています。

トレンドライン原理を厳格に使うトレーダーは、同じ過ちを犯すでしょう。最初2回の安値切り上げの後、3回目でトレンドラインをブレイクします。トレンドが仕返しをしながら再開したため、これはまたしても偽の動きでした。

結論

完璧なトレンドなど存在しないため、当記事のタイトルは誤解を招くかもしれません。市場が完璧なトレンド状況を形成する方法はありません。

しかし、もしそんな方法が存在するなら、トレーダーは逆方向に取引するための理由を見つけたり、討論したりするのに一生懸命になるでしょう。2017年に強気トレンドの準備が整っていた時、EUR/USDペアで誰もショートしなかったと思いますか?

ファンダメンタル分析やマクロ経済学が重要な役割を果たします。投資の対象時間もそうです。

ファンダメンタルの構図で、価格変動を取引する人もいます。一連の経済データのようなマクロ経済トレンドに注目し、経済がそれをブレイクするのを待ちます。

分析データ一式が逆の方向を指したとき、新しいファンダメンタルまたはマクロ経済トレンドが始まります。これは、トレンドを確定するためのテクニカル的な連続の高値切り下げ・安値切り上げと同様に良いものです。

しかし、ファンダメンタルアプローチでのリスクは中央銀行にあります。時として、中央銀行の反応が遅れることもあり、(通常、長期投資戦略の)トレーダーはトレンドに入るのが早すぎる結果となります。

全体として、トレンドはトレーダーの友であり、巨額の利益に導いてくれます。ただし、それはトレーダーがトレンドの乗り方を知っている場合のみです。