FX取引:初心者

初心者
Trading101
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一番人気のトレンド指標: 標準的解釈

取引アカデミーの以前の記事で、トレンドとは何であり、なぜトレンド相場になるのかを取り上げました。この概念を理解するため、一連の高値の切り下げと安値の切り上げにより、トレンドが定義される方法を述べました。

しかし、トレーダーには他にも使うべきツールがあります。すべての取引プラットフォームは今では、ありとあらゆるテクニカル指標にアクセスできるようになっており、トレーダーが正しい戦略を見つける手助けをしようとしています。

テクニカル指標は、トレンド指標とオシレーターという2つのカテゴリーに分かれます。標準的な解釈では、トレンド指標はトレンドに乗る手助けをし、一方、オシレーターは相場の反転の可能性を示します。

ただし、FX取引は一筋縄ではいきません。上昇トレンドまたは強気市場では、トレーダーは最高のエントリーポイントが出現するのを待ちます。

そうするときには、まもなく始まる値下りを待ちます。しかし、時には、その値下りは単なる値下がりでなく、新たなトレンドの始まりです。弱気市場。

このため、どんな戦略であっても、できるだけ早く損失を埋め合わせ、勝者を勢いづかせるために設計されたリスク管理システムが存在します。

今日の取引ソフトは主要チャート上でトレンド指標を描き出します。それがオシレーター系指標とトレンド指標の主な違いです。チャート上の表示される場所が違います。

とはいえ、PCを使って、トレーダーは独自の取引システムの構築を始めました。そして自分の指標もです。

ほとんどのFXブローカーはクライアントにMetaTrader4プラットフォームをクライアントに提供しているため、一番人気のトレンド指標の標準的な解釈についてお話する時には、MetaTrader4プラットフォームを利用します。とはいえ、どんなプラットフォームでも、カスタムプラットフォームを構築してインポートできるのを覚えておいてください。取引アカデミーでは後ほど、この点についてもっと詳しくお話します。

好みのトレンド指標とFX取引における利用

取引プラットフォームは使用できる指標とオシレーターを多数提供します。とはいえ、同じことが示されます。

トレンドに乗るためには、前の記事を参照していただくだけでいいです。それで必要なことすべてを知ることができます。

ただし、時には戦略の確認が必要です。例えば、トレーダーがトレンドをたとえば強気と特定すると、次の課題は、取引のための完全なエントリーポイント(入り口)を見つけることです。

そのため、入り口、出口、利食いを探します。そしていっそうの助けが必要になります。

危険は取引プラットフォーム(ソフトウェア)から来ます。指標を選択するためのオプションを数多く提供するため、チャートはごちゃごちゃ詰め込んだ状態になりました。結局、どのオプションにもトレンドを示すという同じ目的があります。

このような状況を回避するために、よく使われているトレンド指標と標準的な解釈のリストをあげます。

移動平均線

大半のトレーダーにはキャリアの中で少なくとも一度は移動平均線を使っています。その概念は単純なものです。この指標は、前の期間の終値を平均し、現在価格レベルにおいて値を表示します。

移動平均線で考慮する期間が大きいほど、意味あいは強くなります。トレーダーはFX取引戦略に応じて、複数の種類の移動平均線を使います。

例えば、簡単な形式のものを上で述べています。SMA(単純移動平均線)という名前を見ればどんなものか見当がつきます。

しかし、それはオプションの一つでしかありません。まず、メインメニューのInsert(挿入)タブに進んで、Indicator(インディケータ)タブを選択します。

次に、トレンド(Trend Indicators)オプションを選び、移動平均線(Moving Average)(MA)を選択します。上のようなウィンドウが表示されます。

最後に、希望する設定を選択します。期間に応じて移動平均線が「加重」されます。期間が長くなれば、重要性も増します。

種類(移動平均の識別)は指標による平均の計算方法で、単純(simple)、指数平滑(exponential)、平滑(smoothed)、または線形加重(linear weight)を示します。

そしてプラットフォームでは使用する価格を始値にするか、終値にするかを決めることさえできます。通常、ほとんどの戦略では期間/ローソク足の終値が使われます。

MAの主な利用は、市場を強気(bullish)の市況と弱気(bearish)の市況に分けることです。または強気トレンドと弱気トレンドに分けます。

標準的な解釈では、価格がMAを超える展開になれば、強気トレンドが存在し、トレーダーは買い(ロング)を希望します。

一方、弱気市場の価格はMAよりも下の価格となるはずです。トレーダーはスパイク(瞬間的に突出した高値・安値)での売りを望みます。

上のチャートには50期間の単純移動平均(SMA (Simple Moving Average) )が表示されています。それはEUR/USDの4時間足チャートです。

事実上、SMA (50)は直前の50本のローソク足の終値を平均し、値を表示していることになります。この場合、価格はSMA (50)を超えます。

定義によると、EUR/USDは強気市場です。買い(ロング)推奨です。

しかし、チャート上のただ一つのMAが誤りが生じる余地を残しています。そして、どんな場合でも、50期間ではそれほど明らかではありません。

FX取引とチャート全体では、MA (200)がすべてのMAの根本です。期間が長くなると、MAは平らになるため、関連性がわかりにくくなります。短期間のMAには誤りが生じる余地があります。

影響力が強い戦略の一つが、SMA (200)とSMA (50)の両方を使って、トレンドに乗ることです。交差(クロス)する時が、市場は買いまたは売りのシグナルです。

  • ゴールデンクロス - SMA (50)がSMA (200)を下から上に交差します。これは強気のサインです。トレーダーはSMA (200)の下落を使って、買いに入り、トレンドに乗ります。上のチャートは戦略を示しており、ゴールデンクロスが形成された後、長期の移動平均線にすばらしい入り口(エントリー)が2つできます。
  • デッドクロス - SMA (50)がSMA (200)を上から下に抜けます。上の戦略の反対が当てはまります。

FX取引のボリンジャーバンド

今では有名になったジョン・ボリンジャーの名前がついたボリンジャーバンドの指標はトレンドに乗るために使えるすばらしいツールです。そして時には、変動性の変化と方向転換のヒントとなります!

ボリンジャーバンド指標には3本の線があります。

  • UBB – アッパー・ボリンジャー・バンド
  • MBB – ミドル・ボリンジャー・バンド
  • LBB – ロワー・ボリンジャー・バンド

MBBは通常...20期間のEMA(指数平滑移動平均)になることを知っておくとよいでしょう。SMAを使う戦略もありますが、EMAのほうが、価格に「近づき」ます。このため、ボリンジャー・バンド戦略を使った方がうまくいきます。

結論

当然、標準的な解釈では、MBBとLBBの間では、値動きが弱気です。さらに、価格がUBBに達しようとすると、たいていの場合は抵抗を受けます(ブレイクが難しいエリアで、トレーダーは現在のポジションの追加に利用します)。

強気トレンドでは逆のことが起こります。ボリンジャーバンドの指標(インディケータ)が描く上部チャネルに価格は留まります。しかし、この指標は、トレンド上昇以外にも多くのものがあります。

重要イベントに先立って、または単に流動性がないために、市場でコンソリデーション(整理的な動き)が起こるとき、UBBとLBBの間は狭くなります。ブレイクの可能性があるという信号になります。

言い換えると、ボリンジャーバンドは変動性インディケータのような役割を果たし、重要なブレイクがいつ起こるのかを暗示します。

上のチャートはその修正を示します。小幅になり、ブレイクを暗示し、ブレイクが起こりました。

ただ、価格がLBBよりも下にブレイクするのを待ち(この場合は、弱気のブレイクであり、トレーダーは売りを望みます)、UBBでストップロスをかけて売ります。目標を定めるか、リスクの2倍以上のところで利食いしてください。取引アカデミーでは、今後の章で、資金運用とリスクの計算方法についてさらに詳しく取り上げます。

結論

移動平均線とボリンジャーバンド指標以外にも、他のトレンド指標がFX取引の助けとなります。さらに、ここで示した戦略は、標準的な使い方を示します。

一目均衡表、エンベロープ、パラボリックSARなどは、すべて、市場のトレンドとなっている性質という同じものを示します。

結局、一番重要なのは、インディケータをリスク管理戦略と統合することです。ここのために、この記事で前述した説明とまったく同じような明快なエントリー、ストップロス、利食いが必要になります。

次の記事では、一番人気のオシレーターを取り上げ、2つのカテゴリーの違いを明らかにします。