FX取引:初心者

初心者
Trading101
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Lectures 20 レッスン
Duration 20 時間

使える各取引理論についての概要

指標とは著しく対象的に、取引理論は市場での計画を練ることに狙いを定めています。取引理論が登場したのはずっと昔ですが、トレーダーはFX取引でも使用しています。

取引理論は、これまでの遍歴を基に将来の価格を予想します。ある意味、それはトレンド指標とオシレーターが行うことです。

しかし、そこには大きな違いがあります。取引対象となる時間です。

トレンド指標はトレンド入りするのに役立ち、オシレーターは潜在的な反転がいつ現れるのか、という手がかりをくれます。そして、ただそれだけのことです。

このようなタイプの取引で満足なら、それで構いません。しかし、もっと多くを欲するトレーダーもいます。

もし市場変動が説明できるとしたら、どうでしょうか?FX取引が、その混沌とした変動を理解すること以上のものだったら?もし、そうだったらどうでしょうか?

取引は光の速さで発展しました。信じられない話でしょうが、過去数十年で、テクノロジーは市場にアクセスするための新しい可能性を提供しました。

そして可能性ではなく、新しいテクノロジーが市場を混乱させました。そして、私たちトレーダーが市場に注目したり、認識したりする方法を変えました。

技術的な前進とは、いったい何でしょうか?才能ある勤勉な人々の集団が、トンネルを抜けた光を求めています。

不可能とみなされていたことに、最後には手が届くようになります。FX取引に同じ原理を適用しないのはなぜでしょうか?

取引理論またはコンセプトは、神秘的なオーラに包まれています。取引理論と指標取引との違いは、伝説と物語のようなものです。

伝説とは、ほとんどの人が信じませんが、多くの人が探し求めるものです。

物語とは、すでに起こったと分かっていることです。それ以上の証拠は不要です。

取引理論にも同じことが言えます。ほとんどの人があえて行わない、テクニカル分析側に属しています。

しかし、単に買われすぎや売られすぎ水準の一つを取引するよりも、取引理論は異なる世界に遭遇します。論理的思考で構成された理論およびコンセプトを発見します。

そして、未完の作業を見つけます。結局、前任者の作業を継続してこなかったら、社会としての私たちは、どのように前進するのでしょうか?FX取引ではまさにそのように言えます。

では、なぜ誰もが取引理論に飛びつかないのでしょうか?論理的思考や市場理解について少しでも調べられるときに、なぜスキャルピング、トレンド指標やオシレーターに固執するのでしょうか?

この説明は単に簡単にとどまりません。勤勉さ、貢献、時間の消費、そして不確実な結果がついて回るからです。

よって、ほとんどが簡単な方法を選びます。これぞ人間の性ではないでしょうか?

FX取引におけるエリオット波動理論

エリオット波動理論(または、ラルフ・N・エリオットが最初の書のタイトルにした「宇宙の神秘」)は、テクニカル分析の世界で多くの実践者がいます。さらに、人間の性質を理解していると述べています。

周囲で耳にするものすべてが、恐れや貪欲さのせいでミスを犯しがちなトレーダーの話ばかりなら、エリオット波動理論に目を向けてください。

この理論には素晴らしいコンセプトがあります。市場を波に分けるということです。

加えて、エリオット理論はさらに衝撃波と修正波に分類します。そして、衝撃波にはいつでも修正波が続きます。

エリオットは、市場が人間のインプットで変動するという考えを考案しました。さらに正確に言うと、人間の行動です。

したがって、エリオットは価格パターンを見て、市場サイクルに適合するような方法で、そのパターンを分類しました。サイクルは衝撃波・修正波の両方から成ります。

さらに事を複雑にすると、エリオットはどんな市場にも異なる視点がある、という事実を認識しました。ですがエリオットが指摘したかったのは、各市場におけるトレーダーの認識です。

最近では、FX取引または他のどんな金融商品の取引でも、それが明らかです。時間枠が役に立ちます。

しかしエリオットがこの理論を考案したときには、パソコンは利用できませんでした。エリオットが注いだ努力を想像してみてください!

エリオット波動理論と波の数え方については、この取引アカデミー内の記事をチェックしてください。現時点でこのレベルでは、5つの上昇波の後に3つの下降波が続くことが、エリオットサイクルを形成する、ということをお話ししておきます。

ギャン理論

W.H.ギャンは、コモディティ市場および株式市場で取引した著名なトレーダーでした。ギャンは数秘や占星術に情熱を持ち、全ては理由があって起こるということを固く信じていました。

ギャンが正しい価格だけでなく、正しい時間をも予測したことは有名です。そして、金融市場に初めて、取引の価格と時間の概念をもたらしました。

言い換えると、価格(ターゲット価格)も重要ですが、時間(その価格がいつ目標に達するのか)も大事だということです。それ以来、価格と時間の組み合わせが、全てのトレーダーの狙いとなりました。

FX取引は、迅速にギャン理論を組み込みました。実際、全取引プラットフォームがいわゆるギャンツールを提供していますが、そのコンセプトを説明しているものは皆無です。

ギャン理論コンセプトに近いものが、ギャンファンツールです。ご説明しましょう。

ギャンには、万物は理由があって動く、という考えがありました。そして、全ての金融商品(例として通貨、個別株、コモディティなど)は、特定の角度を遵守しながら上下変動します。

角度はとても独特で、ギャンは1x1と命名しました。ギャンファンツールはMetaTrader4を含む全取引プラットフォームで利用でき、1x1はその中心に表示されています。

上のチャートをチェックし、左に4線、右に4線あるのをカウントしてください。その中央にあるのが1x1ラインです。

さて、全てが取引理論に関連しているので、ギャンの作業は神秘的な感触もあります。ギャンが記した書は、失われた後に再び発見され、ギャンの遺産は誤って解釈され、彼の書の1つは主な理論を説明するために暗号を使った、と指摘した者さえいます。

それは真実でしょうか?それとも、作り話でしょうか?おそらく、のちに分かるでしょう。

FX取引におけるポイント・アンド・フィギュアチャート

ポイント・アンド・フィギュアチャートは、巻き返しをはかって戻ってきた取引理論の一つです。かなり歴史があるものの、最近になって再発見され、FX取引で変動にフィルターをかけたいトレーダーによって陽の目を見ました。

残念なことに(どんな「宝石」にも言えますが)、この理論を正しく解釈しようとするソフトウェアはありません。誤解を避けるために言いますが、ポイント・アンド・フィギュアチャートを表示する指標は確かに存在します。

しかし、この原理は各通貨ペアをとても詳細に記述しているため、多くのカスタマイズが必要です。それでも、ソフトウェアは「人間の感性」をとらえることができません。

ここでは、そのことについて多くを述べませんが、なぜそれがトレーダーの想像を再びとらえるのかについて指摘したいと思います。それは価格だけでなく、時間にも対応しているからです。

言い換えると、この理論はFX取引での退屈な日や、静かな日を「省く」ことができます。価格がある程度移動せず、それほど取引に重要でない日のことです。そうでなければ、チャートはただありのまま存在するのみです。

通常のチャートは、期間ごとにバーやローソクで表示します。正しいポイントではなく、フィギュアチャートのことですが!

その主なメリットは、不要な情報を「スクラップ」するために、結果として生じるチャートがずっと正確なことです。そのような理論で、誰が取引したくないというのでしょう?

それでも、手動での計算や数学的な心構えが関わってくるために、それほど多くのトレーダーがこの理論を上手く使っているわけではありません。しかし精通したトレーダーは、それを最大限に活用しようとしています。

結論

当記事のタイトルは幅が広すぎて、取引アカデミーの全ステージをカバーすることはできていません。考えとしては、多くの中から突出した、重要な取引理論を強調することです。

このアカデミーの後のほうで、この中のいくつかをさらに詳しく取り上げます。何がエリオット波動理論を独特にしているのかと、FX取引でのギャンの使い方についてです。

また、ガートレー(ハーモニック取引の父)や、取引理論の中に、時間とともに発展してきた他のコンセプトもご紹介します。しかし最も強力な、どのトレーダーの分析にも欠けてはいけないものに焦点を当てていきます。